建築家との橋渡しします。
住まいづくりレシピ館好評
個性的な住まいづくりを求める人のため、建築家との橋渡しします――。
近年、家を「住む」だけの機能から「ライフスタイル実現の場」と捉え直す人たちが、字徐々に増えているという。そして、家づくりの尾パートナーとして注目されているのが設計の専門家である建築家だ。自分の家族の生き方、家へのこだわりを設計に十分反映させれば、その家はおのずと個性的になり、満足度も大きくなるからだ。

ところが、建築家と共に家を建てる人は実際は少ない。理由は「身近にいないから」「声をかけづらいから」「設計料が心配だから」。つまり建築家とは、いまだに「敷居が高い」存在といえる。

そんな状況を少しでも変えたいと、去る9月、住宅設備機器の「タツミ」＝掛川市葛川＝ショールーム内に、建築家との住まいづくりレシピ館「フロムフォー」が開設された。同館には住まいの専門誌のほか、実際に建築家が設計した住宅の資料もそろい、自由に閲覧できる。また、仕事柄住宅建設の現場を知る同社代表の鳥居光さん（39歳）が家づくりの初歩について相談に乗り、希望があれば建築家の紹介もする＝いずれも無料＝。

すでに40組近くが来館し、建築家との家づくりに魅力を感じて紹介を希望するケースも5件あった。鳥居さんは「隅々まで納得のいく家を建てるため、専門家と入念にプランを練ってみては。一生を過ごす住みかのことですから」と建築家との出会いを勧めている。