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東海地方の大地震と大津波の「延宝高潮物語」
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延宝高潮物語
【閲覧数】547
2012年04月14日 09:53
シンちゃん
1680 (延宝八) 年のこと。この年には江戸時代最大の台風が襲い、中国地方から東海、関東、東北の広い範囲で大きな被害が生じました。台風が遠州灘にさしかかった午前十時ころは、大潮と重なって高波が幾度となく押し寄せ、そのうちの一つは特に大きく、入江奥に入り込んだ波は高さと勢いを増して横須賀城の石垣や櫓を直撃し、一部が崩れました。
城西側の村々は潮浸しとなり、東同笠・大野新田・中新田・今沢新田の各村には津波が直撃し、家ごと流されました。このときの記憶を書き留めた日記には、「幼い子供を背負って波間を漂い、あと少しで岸に着ける、というときに力尽き、このままでは共死すると腹をきめ、泣き叫ぶ我が子を突き放し殺してしまった。その情景が五十年たった今も忘れられず、いまだによく眠れない・・・」と記されています。生き残った大野新田・中新田の村人たちは横須賀藩の技術指導を受け、村の中心に避難用の築山を築き、たびたび命を助けられました。村人は命を救ってくれる山という感謝の気持ちから「命山」と呼び、今も大切に残されています。
(袋井市文化財係から提供)
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