掛川市立図書館、大好きです!の「わたしの読んだ本」
「わたしの読んだ本」の書込一覧です。
わたしの読んだ本
【閲覧数】1,369
2008年07月07日 14:33
わたしの読んだ本・黒岩宙司著「小児科医、海を渡る」を紹介します。
ぜひ掛川市立図書館に買っていただき、市民で読みたい本です。
今月7月1日、いそっぷ社から出版されたばかりで、昨日段階では、まだ市立図書館に置かれていませんでした。すでに注文ずみかもしれませんが・・・。

この本は次のような内容です。
アフリカ・マラウイのクイーンエリザベス中央病院に青年海外協力隊から派遣された医師。そこの小児科病棟で「passed away(亡くなる)」という言葉を数え切れないくらい耳にし、カルテの中に見、そして「Rest in peace(安らかに眠りたまえ)」という語でそのカルテは結ばれるという体験を談った本です。

マラウイはアフリカの最貧国。
そこで2年間その国の子どもたちを診療し「ポリオ根絶」という世界的プロジェクトに携わる。先進国や国連がかかげる「国際援助」「貧困削減」というスローガンと善意は届いているのだろうかという現場にいた医師の魂のさけびです。

「第1章 小児科研修医、二年目の秋」は、福岡大医学部を出て研修医となって2年目の秋、担当の陽一君の呼吸が止まるというところから始まります。

「第2章 青年海外協力隊へ」は、大分のある国立病院の勤務医として将来を嘱望された医師が、アフリカ帰りの口腔外科の先生と出会い、無謀とも思える青年海外協力隊への入隊の選択をし、東京の広尾での訓練所生活と異様な壮行会までが描かれます。

「第3章 アフリカの最貧国、マラウイ」は、マラウイ到着までの道中や同国内での現地訓練、そしてその最後に行われる任国内旅行という一人旅のなかで見た南十字星のきれいな輝きまでが語られます。

「第4章 地獄の小児病棟」は、そこでの実体験。「第5章 難民景気」「第6章 絶望の果てにあるもの」「第7章 アジアの最貧国、ラオス」「第8章 ポリオ根絶活動」「第9章 国際協力の光と影 」と続きます。

著者の黒岩宙司(クロイワ・チュウシ)氏は、1957年佐賀県生まれ。
福岡大学医学部を卒業。福岡のとある大学病院の小児科研修医を経て、別府の国立病院で小児科医師となる。その後、青年海外協力隊に応募して89年から2年間、アフリカのマラウイ共和国で小児科医として勤務。帰国してからは、国際保健計画の専門家としての道を歩むことになり、94年からWHOやユニセフと協力してラオスでのポリオ根絶事業に参画し、西太平洋地域での2000年ポリオ根絶宣言という成果を生んだ。2002年から東京大学准教授として、学生に国際保健計画の実情を教えるという経歴の持ち主です。

書き込み数は6件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年08月21日 13:00
そうでしょ! 野口英世やシュバイツァーを感動して読んだ子どものころとはまた違った立場で、こういう日本人医師が世界にはいるのだということに感動し、勇気を与えられます。
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年08月07日 15:06
こんにちは!

「小児科医、海を渡る」 僕が世界の最貧国で見たこと

読みました。読みました。
結構、勝手に知っているつもりでしたが、
現実はやはり、生々しいです。
著者自身の気持ちが現場で動いていくのが、
実に豊かでした。
周りの方々も素適な方がたくさんいらして、
良い世界を、教えていただきました。

ありがとうございました。
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年07月17日 02:55
7月13日の日経新聞・朝刊の「あとがきのあと」コーナーに、黒岩氏「小児科医、海をわたる」がとりあげられ、本人の写真入りで載っていました。
記者さんが取材した文章のようですが、きちんと本を読んでインタビューしてあるようで好感がもてました。ただし、本を読んだものからいわせると、臨場感というか、実物のほうがはるかにいいです。「~だそうだ。」というような書き方が連続する感じの文章で、記者として公平をむねとしているように見え、よそごとのようにしか聞こえません。それなら書評の形のほうが、評者の感動が伝わってきます。この記者さん、東大医学部の准教授・黒岩氏が退職して離島の地域医療でもしようかなと言っているという話が記載されていますが、文脈からいえば定年後ということでもなくぼつぼつ東大を退職してそうしたいということになります。ねんれい50才くらいの東大の准教授がそうおっしゃったからといって真に受けて書くというのもおとなげないと、ちょっと思いました。
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年07月09日 07:56
そうですか。ありがとうございました。
これを読んでくださった三重県度会郡南伊勢町のスコールさんという人が、ご自分のお住まいの南伊勢町の町立図書館で買うように注文したというメールをくださいました。
また、滋賀県大津市のosapowerさんという人も、次のメールをくださいました。
(以下、引用)
小児科医、海を渡る―僕が世界の最貧国で見たこと
この中で、ポリオ撲滅宣言の紹介がありましたが、
ちょうどこの国際会議に当方もインターネットでリアルタイム報告を担当いたしました。
懐かしくってメール差し上げた次第です。この本も是非読んでみたいです。

宜しければご覧ください↓
http://ecba.jp/rotary_life/2000wcs/kyo_0ttl.htm
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年07月08日 23:26
こんにちは。

TAROさんが、お薦めしてくれた本は、
やはり、掛川中央図書館にはありませんでしたので、
今日リクエストしてまいりました。
楽しみです!
Re: わたしの読んだ本
【返信元】 わたしの読んだ本
2008年07月08日 01:02
こんにちは。
興味深いですね。
どんどん読みそうです。
ぜひ、読んでみたいと思います。
こうして教えていただくと、幅が広がっていいですね。
どうしても、ついつい同じ傾向ばかり
手にしてしまいますので。