農業特派員情報の「有害鳥獣被害」
「有害鳥獣被害」の書込一覧です。
有害鳥獣被害
【閲覧数】2,968
2008年07月15日 11:31
7月10日(木)11日(金)と静岡県主催の鳥獣被害対策総合アドバイザー養成研修に参加しました。

【きっかけ】
6月初めに猪による農作物被害状況の調査に同行したことでした。
調査場所は、上垂木の桜木池周辺と下垂木(飛鳥、上西郷境)。桜木池の堤防では葛の根を食べてしまい、斜面の至る所に大きな穴が空いてしまっていた。
池の畔ではフェンスの下を掘ってしまい、フェンスが引っ張られている状態。

    
住民が歩いていてけがをする危険も十分考えられる。夜歩くのも不安だ。


最近では、昼も関係なく猪が出没しており、家の軒先にまで現れるという。


写真では分かりにくいが、犬小屋に入り込んでいる時もあるのでビックリだ!

田んぼにも入ります。何故かわかりますか?
答えは、イノシシの体にはダニが多いので、田んぼの泥を体に浸けて木や茶の木に体を擦りつけてダニを落とすため。
また、茶畑にはミミズが多く、猪の好物でもあるため茶畑を掘り起こしてしまう。
農家にとっては”百害あって一利無し”

書き込み数は23件です。 [ 1 2 ]
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Re: 有害鳥獣被害
【返信元】 有害鳥獣被害
2008年07月16日 22:15
家のほうでもイノシシの被害があるので、うちのお茶畑で荒らしたところにおりを置いて捕獲しています。うちではおりを置くところを提供して、近所の人が入って居るか見に行って他の人が退治するようになっています。えさはぬかがおいてあります。
2004年12月が始まりで今までに7頭くらい入ったようです。この子達は肉になってしまいました。かわいそうな気もします。
Re: 有害鳥獣被害
【返信元】 有害鳥獣被害
2008年07月15日 12:05
【研修の様子】
では、どうやって鳥獣対策をするか。
現在の対応は、防御柵を使って侵入を防ぐ、罠や鉄砲で狩猟するなど、鳥獣被害があって、その後追いで対応しているのが現状です。
しかし、【餌付けの現状】で書いたとおり、餌付けをしている限りは絶対に鳥獣被害がなくなることはありません。このことはご理解いただけたかと思います。
鳥獣被害がある地区も皆さんで協力し、獣を山へ帰すことから始めましょう。
で、次の手段として、柵の出番となるわけです。

  柵を設置しているところ

ハクビシン・アライグマ用の電気柵

ハクビシン・アライグマ用の電気柵に猿用のネットを併設したもの

猪の侵入を防ぐ柵
Re: 有害鳥獣被害
【返信元】 有害鳥獣被害
2008年07月15日 11:47
【餌付けの現状】
なぜこれほどまで人里に多くの獣が出没するようになったのか・・・
それは、意外にも、私たちが知らず知らずのうちに「餌付け」してしまっているからなのです。
例えば、こんなこと、心当たりがありませんか?
・耕作放棄地にそのままとなっている収穫しない果樹がある
・早期に収穫した稲のひこ生えがそのままになっている
・真冬の山にない草を生やしている
・生ゴミを畑に捨てる
・柵を畑と山の境に作り、人を入れなくし、獣の居場所を作る
・収穫後に余分な果樹を捨てておく
・野生動物が人里に来ても、かわいいから・かわいそうだからといって、追い返さない、 おどかさない、餌をあげたりする
・里山に行かない

こういうことをそのままにして有害鳥獣対策として捕獲してもいたちごっこですね。
鳥獣対策は、対象となる鳥獣の餌をなくし、獣を山へ押し返すことから始めなければなりません。
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