農業特派員情報の「鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)」
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鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)
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2009年05月01日 13:36
スズメとハトは、水稲や麦、大豆の主要な害鳥だ。その生態と被害対策について、「ムクドリとヒヨドリ」に引き続き、農研機構・中央農業総台研究センターの百瀬浩、鳥獣書研究ザブチーム長に紹介してもらう。

書き込み数は2件です。
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Re: 鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)
【返信元】 鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)
2009年05月11日 14:52
「V溝直播 種子安全」
 スズメ、ハトが水稲の苗を食害するのは、主に湛水直播(たんすいちょくは)の落水期間中と乾田直播だ。
 乾田直播では播種深度が2㌢未満だと、種子を掘り起こして食べられ、十分な苗立ちが得られないことがある。最近、普及が進んでいる不耕起V溝直播は、細く深い溝中に播種するため、スズメ、ハトのくちばしが届きにくく、鳥害に強い播種法だ。温水直播は、鉄コーティング種子により被害が減るとの報告がある。種子の食べにくさが関係するという。
 大豆播種期のハト害については、鳥用忌避剤が使えるほか、苗が徒長しない程度に麦わらなどでマルチしておくと、食べられにくい。地域での一斉播種や麦の収穫期、またはその直後に大豆を播種することでハト害を減らせるという報告もある。
 稲、麦収穫期のスズメ害については、小規模栽培では20㍉目の防鳥ネットを張るのが良いが、大規模栽培では決定的な対策がない。稲の成熟期が周囲の圃場(ほじょう)とずれるとスズメに狙われやすいので、被害が予想される場合は、成熟期を地域のピークに合わせた方が良い。
 きらきら光る防鳥テープ、風船、さまざまな威嚇装置などの追い払い効果は長続きしない。もし使うなら、防除の必要性が最も高い数日間程度にとどめ、それ以外の時期は圃場から撤去した方が良い。
Re: 鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)
【返信元】 鳥獣害対策 スズメとハト編(日本農業新聞)
2009年05月01日 13:43
「水稲種もみを食害」㊤
 スズメは人里にすみ、建物のすき問などに巣を作る。ハト類で数が多いキジバトは木の枝
に、ドバトは橋げたなどに巣を作る習性がある。キジバトは野生のハトだが、ドバトは飼育された伝書バトなどが野生化したものだ。
 スズメは春から夏にかけて子育てのため昆虫を盛んに捕るが、同時に直播(ちょくは)水稲の種もみや苗も食害する。ハトも同様に加害するが、ハトの場合、種もみを掘り出して丸のみするのに対し、スズメはもみ殻をむいて胚乳(はいにゅう)だけを食べる。そのため、もみ殻や芽が散らばっていたらスズメで、引き抜いた苗が放置してあれぱハトの仕業と分かる。
 ハトは、大豆などの豆類にも加害する。種子や発芽した苗の子葉を食べる。生長点を残して子葉部分だけを食害された場合、欠株にはならないが、収量が半減することもある。
 スズメは、収穫前の水田や麦畑に大群で飛来して加害する。未熟な種子の胚乳部分を好み、種子が完熟すると被害も減る。