掛川市立北中学校の「3学期始業式 校長式辞」
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3学期始業式 校長式辞
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2026年01月06日 09:05
皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。12月らしくない暖かい冬でしたが、年が明けて少しずつ寒さが増してきたように感じます。体調を崩しやすい時期でもあるので、十分気を付けてください。今日からいよいよ三学期。3年生は自分の進路を決め、卒業へと向かう三学期。1.2年生はこれまでの頑張りをもとに、令和8年度へ備える三学期。自分が今何をすべきかはっきりさせ、先を見て行動していくことが大切です。先回りはしてもいいですが、後回しはいけません。三学期も皆さんの頑張りに期待しています。

さて、皆さんは江戸時代末期のお坊さんで「良寛さん」を知っていますか。現在の新潟県出身で、有名な俳句や漢詩を残し、書道家としても活躍されました。大変才能のある方だったのですが、お坊さんとしての地位や名誉には興味がなく、いくつもの有名なお寺から住職になって欲しいと誘われましたが、すべて断り最後まで自分のお寺を持たなかったそうです。自分一人で持ち運べる最低限度の家財道具を、貸してもらった倉庫のような所に持ち込んで生活し「子供の純真な心こそが誠の仏の心」だとして、村の子供たちとよく遊んでいたそうです。そんな良寛さんが、晩年に残した作品に「愛語」があります。短い文章なので朗読します。

愛語とは、人々を慈しみ自他を愛する心をもち、相手を思いやるやさしいことばを語ること。荒々しいことばは絶対使ってはいけないと心得たい。世間ではあいさつと共に「お変わりありませんか」「ご機嫌いかがですか」と言い、互いをいたわることばを交わす習慣がある。仏教の世界では自他を大切にという意味の「お大事に」ということばがある。人々を慈しみ自他を愛し、まるで赤ちゃんに対するような思いやいたわる気持ちでことばを語る、それが愛語である。よいことや頑張った人はほめてあげよう。そうでない人には今のままでも大丈夫だよといたわってあげよう。愛語を大切にしていると、いつの間にかあなたの周りは愛語であふれるようになる。今までは気づかなかった思いやりのあるやさしいことばにも気づけるようになる。だから生きている限り、進んで愛語を口にするようにしよう。また、これからも愛語を大事に思う心が変わらないようにしたい。
愛語には、憎しみ合う敵同士を和ませ、いがみ合う国の政治家たちを仲よくさせる力もある。人は直接、愛語をかけてもらうと自然と笑顔になり、うれしく楽しい気持ちになる。また、日常のふとした時に愛語を耳にすると、それも心に深く感じ入る。それは愛語が、人々を慈しみ自他を愛する心やいたわる気持ちから生まれているからである。愛語には、世界を変えるほどの力があることを知ってほしい。愛語を語れることは、勉強や運動ができることやお金や地位、名誉を得ることよりも価値があることなのだ。

良寛さんは愛語の具体例として「お変わりありませんか」「ご機嫌いかがですか」「お大事に」を挙げています。人は直接、愛語をかけてもらうと、自然と笑顔になり、うれしく楽しい気持ちになるとも言っているので、それを聞くと自分がうれしくなる言葉なのでしょう。「大丈夫だよ。頑張っているね。きっとできるよ。一緒にやろう。」も愛語だと思います。そしてみんなを笑顔にする言葉なので、「Make 北中 smile ~らしさを磨いて、未来創造」の達成には最適です。人々を慈しみ自他を愛する心、相手を思いやるやさしいことばである愛語が飛び交う北中を目指したいと思います。以上です。

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