映画「十三人の刺客」の冒頭は悪役の殿さま(稲垣吾郎)が、庭先に立っているシーンから始まりました。http://13assassins.jp/main.html 横に男が立っていて、殿さまがブルブルと身震いした後に、おもむろに筒を持って去って行きます。これが“小便番”の役人です。私は以前この話を聞いた事があるので、即座にこれは「公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)」だと分かりました。映画では何もその説明はありませんでしたが、これは尿筒(しとずつ)と呼ばれる銅製の容器で、その役人の家柄も先祖代々その職務に就き、容器も由緒ある物なのだそうです。常にその「尿筒」を懐にしまい込んでいて、お殿様が催すと、すかさず袴の裾から差し入れ用が済むまで支えて、終えるとおもむろに取り出すという仕事です。同じく「ウンチ」についても面白い話を聞きました。