行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~ 【閲覧数】1,514
2011年09月28日 11:07
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※本日10/15(土)午後1時から「第3回市民対話集会」が大東文化会館シオーネにて開催されます。
「行財政改革」とは何なのか。かなりの長文ですが、なんとか市民目線の「わかりやすい」表現でお伝えしようと、真摯に原稿に向かいました。多くの方に読んでいただければ嬉しいです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「難しそうといって、よけてしまったら何もはじまらない」との思いで、「行財政改革ってなに?」(6月24日)の記事を書きましたが、その時には「お父さんの収入が減った『家計の見直し』と置き換えるとわかりやすいですよ」とのアドバイスをいただきました。家族の将来像や、その家族にとって何が幸福かを考えつつ、では今の収入の中でどう暮らすのか、支出の優先順位をどうつけるのか、そうした優先順位や価値観を考え直す機会なのだと捉えることができました。 今回、第3回行財政改革推進「市民対話集会」が10月15日(土)に開催されるのを機に、掛川市役所行革担当理事の松井孝さんに詳しくお話を伺いました。 「行革」のことなどほとんど何も知らないインタビュアーの質問に、一つ一つ丁寧に答えて下さいました。今まで「言葉だけで難しそうと思っていた」「自分の生活とどう結びつくのかよくわからなかった」私が、一つ一つ「なるほど」「そういうことだったのか」と理解していくプロセスを、そのままご紹介することで、読んで下さる方が一緒に「なるほど」「そうだったのか」と感じていただければ嬉しいです。 ![]() 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと 掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く ■なぜ今、「行財政改革」が必要なのか 松井 社会環境や経済情勢の変化の中で、今、大切な税金を無駄に使わないよう、有効で効果的な使い道を考えていかなくてはなりません。経済が右肩上がりの時代には税収も上がり、その規模に応じて年度予算を行政サービスに反映できましたが、根本からの切り替えが必要です。 また、地方分権の時代、今までのように国が方針を決めて「どこの自治体でも同じ行政運営をしていく」時代ではありません。「市民主権」「官民協働」などまちづくりの方向が大きく変わる中、行政と市民が知恵を出し合って取り組んでいくことが必要なのです。 河住 行政と市民が一緒に行財政改革に取り組んでいくことが必要なのですね。……とはいえ、そもそも「行財政改革」とは具体的にどんなことをすることなのか、いまひとつピンと来ないのですが(笑)。 ■そもそも「行財政改革」とは 松井 基本的には、財政の健全化により将来的な市政運営を安定的に行い、行政サービスの質の向上により住民満足度を上げることです。 ただ、ここで考えなければいけないのは、限られた予算の中で今までと同じような支出ができない、ということです。 例えば、道路や学校の建設など、まとまった大きな財源を必要とする場合、単年度の予算ではなく、地方債を発行(起債)していましたが、それは年度単位では支払いができない、というだけでなく、そのサービスを利用する人が平等に負担していくことが必要だからで、だから20年~30年といった長期の返済となるわけです。しかし今、こうした右肩下がりの経済状況の中で、新たな返済を後世に残すことは適切ではありません。 具体的な見直しの一つとして、公共施設の使用料を上げることも検討事項として上がっています。民間的な発想からいえば、当然「使用料等の収入が固定費を上回り、黒字になること」が求められるわけで、収入と支出の差を減らす努力、施設を利用する受益者負担のバランス見直し、適切な料金体系の検討などが必要です。前回の「市民対話集会」では、「市民は我慢する用意がある」といった前向きなご意見も多くありました。 とはいえ、収支に合わなくても市民にとって必要なものは社会資本として行政が支えていく、ということも当然必要なのです。 河住 予算の財源が減る中で、私たちが我慢しなければいけないこともあるということは理解できますし、行財政改革が必要性ということもよくわかりました。ここでちょっと質問なのですが、「本来の行政の仕事」とは、何なのでしょう。 ■本来の行政の仕事とは 松井 なかなかいいポイントを付いた質問ですね(笑)。そもそも私が小学生の頃は、例えば道路の整備などは「道普請(みちぶしん)」を行なっていました。住民総出で、穴ぼこになった道路に倉真川から運んだ砂利を敷き詰めました。経済的にも貧しい時代で、税収も限られていたので、地域の環境づくりは自分たちで行うのが当たり前だったのです。その後の高度経済成長と市場経済の拡大によって、税収は右肩上がりとなり、サラリーマン社会となるにつれ、地域の環境づくりも大きく変わりました。道路はもちろん、公共サービスは行政が提供するのが当然の時代になったのです。 そうした延長線上として、それまで家庭や地域が担ってきた「介護」「地域福祉」「子育て支援」「学童保育」「DV」「ニート」の問題なども今では行政課題となっています。 今、このような経済状況の中で、これまでと同様のサービスを行政主導で行うには限界に来ているということです。 そもそも地方自治体の仕事は、住民の福祉の増進を図ることを基本としています。本来、行政の仕事はセーフティネット、社会保障です。今のようにふくれあがった行政の仕事を、一度整理していくことが必要なのです。それが「行財政改革」でもあります。実際、掛川市では「市民活動日本一」「協働によるまちづくり」を掲げ、従来の行政主導では解決できない局面で多くの市民の皆さんが汗を流して下さっています。 「公助」から、もう一度「共助」「自助」を考え直すときがきているのかもしれません。 河住 行財政改革が、社会情勢や経済状況やライフスタイルの変化の中で、今、転換点を迎えているということが、とてもよくわかりました。「公助」に頼りっぱなしなのではなく、「協働」という一緒に汗を流していく意識が大切なのですね。掛川市はすでに、たくさんの市民活動の芽が育っています。そう考えると、「行財政改革」と「官民協働」はとても近い場所にあるのですね。 ■行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと 松井 「行財政改革」と「官民協働」はとても近い場所にある、その通りだと思いますよ。「協働によるまちづくり」を実現していくことが「行財政改革」にもつながるのです。そして、そのときキーワードになるのは「情報公開」です。広報やホームページや「e-じゃん掛川」など様々な媒体を使い、行政が積極的に情報公開していくことが必要です。 まちづくりの方向が「市民主権」「新しい公共」「市民力」などの言葉に代表されるように、大きく変わろうとしている中、市民と行政が情報を共有し合い、それぞれの強みを活かし弱みを補いながらまちづくりをすすめていくことが重要なのです。 河住 確かに「e-じゃん掛川」の「掛川市から」のお知らせなどでも、職員の方の親しみやすい情報提供があると行政というものをより身近に感じますし、「自分に関われるところはないかな」と思いますね。それが「協働」の第一歩なのかもしれませんね。 ということは、今度の行財政改革推進「市民対話集会」も、情報共有する一つの場と考えてよいのですね。 ■第3回行財政改革推進「市民対話集会」について 松井 情報共有の場というだけでなく、市民の皆さんが行財政改革について意見を発言できる場でもあります。 今回の市民対話集会では、市民、経営者など「行財政改革審議会」のメンバーが取りまとめた市民目線の検討事項が発表されます。とはいえ、メンバー10名の提案ですから、さらにもっと多くの市民の皆さんからご意見を出していただき、11月の最終報告に活かしていきたいと考えています。 「行財政改革審議会」からは、市の改革進捗状況の評価や行革目標の再設定についての意見も発表されます。改革の取り組みをチェックし、評価し、結果を公表するという試みは掛川市としてもはじめてのことなので、ぜひ多くの方にご参加いただければと考えております。 河住 先ほど、松井さんが「情報公開」とおっしゃったように、私たち自身も「難しそう」「わからない」とよそ見をするでなく、市民生活に直結する大事なことを決めていく場だという意識を持ち、「まずは向き合ってみる」ことが大切なのだと感じました。そこから「自分がどう考えるのか」「自分にできることはあるか」など、次のステップに進めるのだと思いました。そしてそれこそが「協働」の原点なのですね。 松井 その通りですね(笑)。多くの方のご参加をお待ちしています。 ![]() 取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子 第3回行財政改革推進「市民対話集会」 ■日時 平成23年10月15日(土) 13時~16時頃(受付:12時30分~) ■会場 文化会館シオーネ大ホール 掛川市大坂7373 http://www.k-kousya.or.jp/sione/index.html ■内容 (1)市からの説明 平成23年度の取り組み状況について (2)行財政審議会からの説明 平成23年度の独自検討事項について (3)意見交換 参加者との意見交換 ■申込み 申込みは不要です。直接会場にお越しください。(入場無料) ■主催 掛川市 ≪お問い合わせ≫ 掛川市役所 企画調整課 0537-21-1127 |
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Re: 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
【返信元】 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
2011年10月15日 10:51
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本日10/15(土)の静岡新聞(18面)「風紋」にて、「掛川市行革審 成果評価し“第2次”へ」の記事が掲載されていました。行財政改革審議会の成果とともに、今までの経緯がわかりやすく書かれています。
「第3回行財政改革推進市民対話集会」は今日10/15(土)が本番です。 詳細はこちらです。 ↓ 第3回行財政改革推進「市民対話集会」 ■日時 平成23年10月15日(土) 13時~16時頃(受付:12時30分~) ■会場 文化会館シオーネ大ホール 掛川市大坂7373 http://www.k-kousya.or.jp/sione/index.html ■内容 (1)市からの説明 平成23年度の取り組み状況について (2)行財政審議会からの説明 平成23年度の独自検討事項について (3)意見交換 参加者との意見交換 ■申込み 申込みは不要です。直接会場にお越しください。(入場無料) ■主催 掛川市 |
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Re: 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
【返信元】 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
2011年10月03日 12:24
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こままささんにお褒めいただいてとても嬉しいです。
記者は記事を書く苦労を表に出してはいけないものですが、いや~、今回はホント苦労しました。(*´∀`*) でも、「素人」だからこそわからないことを素直に質問する、わからない自分がわかるように表現する、ことに心を砕けたのだと思います。ごくごく普通の「市民目線」が大事なのだと、コメントを読みながら改めて感じました。 インタビューさせていただいた松井理事も、私の質問に(呆れることなく)丁寧に答えて下さいました。ほんと、ありがたかったです。 行政の言葉は難しいと感じることがしばしば。 そんなとき、私は今もこままささんの著著『掛川奮闘記 =スローライフと生涯学習の真髄』を取り出すのですよ。 窓口のマドンナさんがコメントしてくれているように「勉強」ですね。それが楽しいと感じられるのは、幸せなことですね! |
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Re: 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
【返信元】 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
2011年10月03日 00:29
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これはすごく頑張った記事ですね。わが釧路市にも大いに参考になりました。行政改革のそもそも論にこれだけ真っ向から立ち向かった素人記者の記事にはそうお目にかかれるものではありません。
会話のやり取りも自然で違和感がない。上手だなー(拍手) |
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Re: 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
【返信元】 行財政改革は「協働によるまちづくり」を実現していくこと ~掛川市役所行革担当理事 松井孝さんに聞く~
2011年09月29日 00:39
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市民も視点を変える・・・
そして、行政も変ることが 必要となっているのでしょうね。 みんなで勉強ですね。 |
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