2019.5.30 5:30
全仏オープン第3日(28日、パリ)世界ランキング1位になって初めて迎えた四大大会の1回戦で、大坂が自分との戦いに打ち勝った。
「人生で一番ナーバスになった試合だった。全くボールが打てていなかった。結局勝つことができたけど」
球足が遅い苦手のクレーコート。3回戦進出が過去最高成績の全仏は、初戦の第1セットを0-6で落とす波乱の幕開けとなった。第2セットの第11ゲームでは第1サーブが乱れ「信じられない、これ」と日本語で怒りを口にする場面も。ブレークを許し、5-6と窮地に陥ったが観客席の陣営に向かって親指を立て「大丈夫」とメッセージ。勝ちを意識した相手のプレーが縮こまり、最終的に逆転勝ちした。
「誰だって1回戦で負けたくない。私は今ナンバーワンシードで、いろいろ考えてしまう」
この日は験担ぎで、頂点に輝いた昨年の全米と今年の全豪で身につけていた真珠のピアスと異なるピアスを右耳にだけつけた。フランス語でOui(ウィ)と書かれたもので「(全豪で勝って以降)ちょっと負けていたから、変えようと思ったの」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
2回戦は元世界1位のビクトリア・アザレンカ(29)=ベラルーシ=と対戦。昨年5月のイタリア国際で6-0、6-3と圧勝したが「今年最もハードな試合のうちの一つになると思う」と警戒した。
:SANSPO より