マドリードのほぼ中央に「スペイン広場」という有名な広場がありそこのドンキホーテ像の前は人々の待ち合わせ場所となっていました。
私も待ち合わせでこの広場のすぐ近くまで行ったところ「ポン、ポン、ポン」と連続した音が聞こえた瞬間に警察官から道路に押さえつけられ「そのまま動くな!」と言われました。
怖々薄眼を開けて見るとこちらからは警察官が道路より一段下がった場所に並んで自動小銃で一斉射撃をしていました。
どのくらいの時間が経過したのか全く分からずに伏せていたら友人が来て「もう大丈夫みたいだよ!」と言われやっと起きることができました。
友人によるとETAによるテロを事前に察知して抑えたんだといっていました。
スペインには当時“ETA”(バスク祖国と自由)という強力なテロ組織が暗躍していました。
(おそらくまだ小さいながらも残っていると思います)
かなりの資金源を持っていて800人以上の要人や著名人を襲撃して殺害しています。
当時のスペイン首相ブランコ氏も通りかかった街角の地下に仕掛けられた爆弾により車ごとビルを飛び越え隣の道路まで吹き飛ばされて死亡していますので凄いテロ集団でした。
当時スペインはフランコ将軍の独裁政権でしたのでこのようなテロについては一切報道されず、情報は海外からだけでした。