カメラがデジタル化して写真の機能が増えました。予めの設定で色調の調整、カラーフィルターの設定、また白黒写真にもなるし、パートカラー(1色だけ色がつき、その色でない部分は白黒)やレトロ調写真などのピクチャーエフェクト等々、多くのことが出来ます。
フィルムカメラではかかる調整は出来ませんでしたから各種フィルータを使いましたし、またフィルムごとに特徴がありました。フジフィルムは青、コダックは赤…などとの評判だったように記憶します。
白黒写真時代も現像液のハイドロキノンやメトールの割合を変えて軟調にしたり硬調にしたりしました。増感現像液もありました。私はイギリスのプロミクロールを使っていました。
赤外線フィルムもかなり調子を変えることができました。ただ普通の光と屈折率がことなるので、ピント合わせに工夫が要るので、使いにくいものでした。
撮る対象について個人がそれぞれに持っている真実を写すために昔から各種の技術を編み出してきました。
カラーフィルムになって自分で現像・プリントする人は減り、上記のような調整は出来なくなりました。
しかしフィルム写真でもディタル化すればパソコンを使って自由気まま調整できます
私がパソコンで写真を調整したのを見て、家内がうそつき!と言いました。真実をそのまま撮った写真ってどこかにあったっけ…と私が言い返したら、退散しました。写真って真を写す…と書くのですが。
デジタル化時代になって、かかる技術に花が開いたような気がします。
写真のコンテストにおいて、デジカメ写真の応募を断るケースもあるようですね。自由度をうんと小さくしておいて、その範囲内での競争も意味がないことはないでしょうが、何だか偏狭なように私には思えます。
1970年以降の、素晴らしい録音技術によるLPレコードのアナログ音楽と、詰めこむために音域をカットしたCDのデジタル音楽とは逆ですね。だいぶ音がいいSACDよりもLPの方がなまなましい音がするように私は思います。
残念ながら老化した私の耳ではアナログ音楽もデジタル音楽も区別が出来なくなり、この数年はLPを買うことを止めていますが…。
前置きが長くなりました。一旦打ち切り、画像は次回にアップします。
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