日本弁護士会が死刑制度廃止へ動き出しています。
何らかの意味で死刑を廃止、もしくは停止している国は世界の半数以上になるそうです。しかし、人口で重み付をけると、死刑判決・死刑執行のある所が50%以上となるとか。
日本の世論調査では80%以上が死刑制度に賛成。
私は死刑制度の維持・廃止については未だ意見を決めかねています。
ただ、維持を主張する意見のひとつに廃止すると遺族や被害者の尊厳が守れない…との主張があります。死刑をもって被害者や遺族の悲しみと怒りを癒すことも正義につながる…被害者及びその親族の無念を晴らすべき…との主張です。
家族が殺されたのに、殺人犯はまだ生きている…との状態が気に入らない人達。
これには私は賛成出来ません。聞いていて、イヤーな気分になります。目には目を、歯には歯を…は非理性的な感情に基づいています。刑罰は仕返しではありません。
遺族に心のケアーの必要性はあると思いますが、犯人に刑罰を課すこと以外でやってほしい。
刑罰の目的は犯罪の予防です。したがって死刑制度が犯罪の予防に有効かどうかが重要です。死刑と終身刑との間の犯罪予防効果に差がなければ死刑は不要です。意味なく人を殺害することになります。
未だに死刑に犯罪予防効果有無の明確なデータは見当たらないようですが、是非、明確に出来る調査を計画してほしいものです。死刑制度の議論はその後にしましょう。
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