米国入国制限差し止め裁判。シアトル連邦地裁が入国制限差し止の即時停止の仮処分を下し、司法省の連邦控訴裁判所へ行った控訴も一旦棄却されたことに対して、副大統領が誤った決定だと非難し、また大統領も「何かが起これば担当裁判官と裁判所のシステムを責めるべきだ」と云った…との報道。
米国の裁判のシステムについて私は不勉強です。 日本の場合、憲法第76条に「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」と定められています。
裁判官は自分の宗教、国籍、思想、心情などに左右されずに判断を下すことが期待されています。それらに影響されるとれると決定の安定性が失われるからです。
原告と被告はそれぞれの意見を開示し、裁判官はどちらの主張が妥当であるかを判断するわけです。両者とは別の考えを出すことは普通にはありません。相手の主張に論理的な対応が十分できなかった方が負けます。
日本場合、判断によっては何かが起こる…などとは、法律や良心によって判断が付かない場合を除いて、ほとんど考えない筈です。
日本と米国では裁判が相違するのかもしれませんが、米国正副大統領は裁判官がどうやって判断するのか知らないのか、知らない振りして人を惹きつけるようなやや正当性を欠いたキャッチフレーズを振りまいて反応を見ているだけなのか、私には判断がついていません。
私だけではなく世界中の人もそうなんでしょうね。
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