毎日新聞からメール。養老孟司・南伸坊著「超老人の壁」プレゼントする…と。
申し込もうとしたが、無料会員はダメらしい。余計読みたくなって、アマゾンに発注。翌日入手。
ブータンは首都のメインと通りの交差点で犬がよく寝ており、車がそれを避けて通る。犬は人間の生まれかわりなのだそうだ。
ある時その交差点に信号を付けて首になったお役人がいたそうな。国王が怒って「車は人間の良識で運転するものである」と云ったために…
二人で名君だなあ…と賞賛しています。信号なしに世が成り立って行かないことは当然にご存じでしょうが。
この類いのごとく養老氏なりのロジックで、世の状況を裏側から見せてくれ、面白い。
虫捕り・科学と哲学・最後の審判・自分の脳の中に主人がいる・絵「最後の晩餐」・ 日本画と洋画・アナログとディジタル・0と1の間、等々 …………
私の最近の読書では、あちこちに付箋を貼ったり線を引いたり、メモをとったりしながら読むので時間がかかるのですが、この本ではそのような場所がなく、かつ楽しいので、一気に読み進みます。
従って、後味は非常にいいのですが読んだ後に残るものがありません。ある意味では空虚。こんな本はめったにないように思います。
薦めていいのやら悪いのやら
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