私が日向ぼっこする所にネジバナが咲いています。 元は5.6年前、川根の桜のトンネルの所にお花見に行った時お弁当を食べた芝生のグランドに芝ではない草が生えたいたのでネジバナとは知らずに1本失敬してきたものです。 夏になりネジバナと分かり、芝を刈る時も残して置いたら年々増えて咲いています。大きくなって邪魔になる草ではないのでもっといっぱい増えると良いなと思って大切にしています。
<捩花(ねじばな)はねぢれて咲いて素直なり>青柳志解樹(しげき)。ネジバナは夏の季語。まっすぐ天に伸びた緑色の細い茎に、小さな小さな桃色の花が、らせん階段のように並ぶ、野生のランだ。こんな句もある。<捩花のもののはづみのねぢれかな>宮津昭彦 ▼それにしても、ネジバナの花々はなぜ、あれほど見事ならせんを描いているのか。富山大学の石井博教授らは、そのねじれ具合と、花粉を運ぶハチとの関係を調べた。ねじれが強いものと弱いものでは、どちらが生存に有利なのか ▼ねじれが弱いと、小さな花々が縦に並ぶから、ハチはたっぷり花粉を運ぶが、同じ個体の中で受粉される「自家受粉」を起こしやすい。ねじれが強いと、ハチが花粉を運ぶ量は減るが、すぐ他の個体に飛ぶので「他家受粉」となりやすい。量の面ではねじれが弱い方がよく、質の面では強くねじれている方がいい。一長一短。どっちもどっちというわけだ ▼ネジバナには右巻きと左巻きのものがあるが、これも半々。石井教授は「ねじれの強弱、右巻き左巻きで、どちらかが有利なら淘汰(とうた)が起きるはずですが、そうなっていない。そもそもなぜらせんなのかも、実は分かっていません」と解説する ▼強も弱も、右も左も。どっちつかずのねじれ方こそ、可憐(かれん)なネジバナのしたたかな生存戦略かもしれぬ ▼<まっすぐに生きてるつもりねじれ花>たかはしのぼる
↑↑(一年前の平成29年7月22日中日新聞朝刊コラムです)こんなの読むと余計に可憐で可愛い花に思えます。道端にも咲いているでしょう。 昨年はネジバナの投稿6月9日にしています、今年は今日あまり変わらないです、何ぜか、ちょっと安心。 来年も今ごろ投稿できるといいな。
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