地域社会を刺激的に生きるには
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2010年02月04日 10:30
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楽楽先生(笑)とお話をしていて非常に刺激を受けました。
私のブログ「北の心の開拓記」では一昨日と昨日にかけて地域SNSに関する記事を載せていますが、さっそくエコキッズさんから良質なコメントをいただきました。エコキッズさんありがとうございました。 http://blog.goo.ne.jp/komamasa24goo/ さて、感想めいた話題提供を一つ 私も掛川に3年住んでいて、オリジナリティあふれる良質な自治体経営をしていると感じましたが、市民の多くはありふれた日常に埋没してしまっていて、自分たちの町が良いところだと感じられなくなっているように思いました。 そんな日常生活に刺激を与えることでわが町を新鮮な視点で眺めることができ、その結果「やる気」が増すということが必要です。 しかし実はそれを自治体行政の中でやってきたのがかつての掛川市でした。生涯学習を進めて新幹線掛川駅を市民30億円募金でつくり、東名高速にインターチェンジを作り、木造でお城を復元し、そのたびに市民に課題を設定して苦労させながら一つの時代を作り上げてきました。 かつての掛川はそれらの事業をネットなしにやりとげました。それは当時の榛村市長による「会合にはレジメ配布」という徹底した情報供給の努力を通じてのものでした。 榛村さんに当時の思い出を聞いたときに印象的だったのは、「新幹線寄付をしますから集まって話を聞いてください、と言ったんだったら誰も来なかったろうなあ(笑)しかし、その前から地域ごとに地区集会を開くことを当たり前にしていて地区集会には集まってくれるようになっていたから、話を聞いてくれるシステムは出来ていたんです。だからその場に『今年の話題は新幹線駅と募金です』という話題を載せれば少なくとも話は聞いてもらえた、というわけだよ」ということでした。 つまり、当時の掛川には市民と行政の間にフェイス・トゥ・フェイスで情報伝達が可能なシステムと、関係性が出来上がっていたということです。 『あとはそのシステムの上に時々の話題を載せればよい』 これこそまさにアナログ版ながら地域情報化の萌芽を見るわけです。 アナログ版というのは、この情報の流し方がレジメという紙ベースであることと、旧村を中心とした地域集落単位というヒエラルキーを使ったおろし方をしていた点です。 しかし地域での協力を求めるという行政目的のためには、まだ掛川には強く残っている農村的紐帯を利用するというのもこれまた理にかなっていたものだったとも思います。 そうでもなければ一軒十万円、7万市民と市内企業から30億円などという驚くべ寄付額が集まることはなかったでしょう。 (もっとも、同時に榛村さんは『まあ、バブルだったんだな』と笑ってもいましたが) さて、デジタル時代が到来して情報提供や情報取得は格段にハードルが下がりましたが、その手段を使ってある種の行政目的を達成するとか、市民のなかに共感できる心を醸成するという力はどう変化するでしょうか。 地域の連帯する力が落ちてゆく中でそれを補完できているでしょうか。 今日的でリアルな課題設定に対する答えに結びつけることができるでしょうか。 外では出来なくても掛川なら出来るでしょうか? 先頭集団を走る掛川の次の一手はなにかな(笑)? |
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Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年03月07日 16:40
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掛川市のリーダーが「希望のみえるまち」を志向しているまち・掛川の皆さんが、どんな「願い」を「どのように前向きに」チャレンジし、「動き」につなげていっているのかを、感じるチャンスがここにありそうですね。
こままささんが指摘している旧来のヒエラルキーを活用した地域メディアではない新メディアの登場は、旧来のメディアとどのような関係性になっていくのか興味深い次第。 まちづくりの中心を「ひと」に据えてきた先進地・掛川での取り組みであることが、掛川のSNSではないでしょうか。 楽しみです。 |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月10日 21:51
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刺激=外部や過去との差?
自分が変る、とか、周りから変化を与える って、考えると現在私は現在とても刺激的な生活をしているのだと思います(^^) それは置いておいて・・・^^; そもそも新掛川市の目指す所ってなんでしたっけ? (なんで私コメントしてんだろと思いつつ、、、ま、いいか! |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月06日 13:26
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地域社会を刺激的に生きるには・・・
地域社会に刺激を見つけることなんでしょうね。 地域社会で刺激を見つけるためには、e-じゃんのような地域ネットコミュニティというツールがあるといいじゃん、ということでしょうか。 |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月06日 13:08
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私自身もこのレベルの高さに「ひょえ~!」と思いつつ(三度も読み返しました~)、でも理解できるところ、「なるほど!」と思えるところ、じんと染み込んでいくところだけ、心に入っていけばいいと思っています。
そうすることで、きっと自分の中の幅が少しずつでも広がっていくんじゃないかと思います。 「前向き」に(そう、確かにやっかいだけど…)、このレベルの高さも含めて楽しみましょう~! |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月06日 10:14
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ここのトピのタイトル むずっ!
コメントのレベルも たかっ! 無理にカキコしなくても……って思うんだけどさ(笑) 自分の周りに『地域社会を刺激的に生きている人』が多くて それに巻き込まれつつ「じゃぁ どうしようか?」って考えちゃう自分がいて“前向き”にやっかいです。(泣) |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月04日 21:55
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皆さんのコメント、どれもすばらしい!
掛川のいいところがどんどん溢れてきますね。 フォーラムでこままささんにリードいただけるのが楽しみです。 掛川の皆さんから、こんないいことがあるんだよって伺うことができそうな気がします。 |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月04日 17:35
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私の地域情報化の原点は「掛川市は良質な情報の受発信基地」「良質な情報が集まる町掛川」です。
今度のシンポジウム(講演会?)でも良い情報がいっぱい出てくると思います。出会って楽しい、ネット楽しいe-じゃん掛川です。 市役所には楽しい楽しいとは別にまちづくりへの利用もしっかり考えてほしいですけどね。 もっともまちづくりもNPOがやっても良いと思いますが…。 |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月04日 14:45
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コーディネーターを「良い刺激」と前向きに捉えて下さってありがとうございます!
なんといっても、今回のシンポジウムのキーワードは「前向き」ですからね。 (このキーワードを提案したのは、実はこままささんなのです~) それにしても、地域SNSに関連した事業に携わりながら、ずっと「地域SNSとは」「地域情報化とは」を考えていた私にとって、今回の楽楽さんとこままささんのお話は、心に引っかかっていたことに解決の糸口を与えてくれたような、そんな感じでした。 お二人のやりとりがシンポジウムでも拝見できると思うと、今からとても楽しみです! さて、こままささんがブログで書かれた言葉の中で、特に私の心に残ったこと。ここに転記させていただきます。 わがまちの成功はわがまちの特質からしか生まれようがありません。答えはどこにもありません。自分たちが一番先頭を走っているのだから、自分たちのやっていることがそのまま成功事例に繋がっているだけのこと」 地域を情報化しなくたって、みんなのために一肌脱ごうという人はいつだっているわけで、そんな人たちに地域の現状をお知らせしたり、そんな人たち同士を少しでも結びつけることにつながれば地域社会は少しずつ活性化してゆくことでしょう。 |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月04日 14:20
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平穏無事な日常に突然降って沸く「しょんないなー」ってことありますよね。
悪い「しょんないなー」もありますが、これがやれるのは自分しかいないかという「しょんないなー」もある。 これって日常生活における【良い刺激】だと思いませんか? え?私がコーディネーター? しょんないなー(笑) |
Re: 地域社会を刺激的に生きるには
【返信元】 地域社会を刺激的に生きるには
2010年02月04日 13:32
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ほんのすぐ近くにいる隣人なのに、出会うことができなかった人と出会える。
市の委嘱委員とか公職でなくても、地域への思いや提案を示すことができる。 市職員が、広報誌やHPには載せられなかった事業の実際をちゃんと綴られる。 などなど、いろいろ『やれること&できること』が、たくさんありますねぇ。 |
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