植物の名前はよく考えられているなと言うものやいい加減につけたなと言うものなど様々です。日本の植物の中で最も短い名は「イ」最も長いのは「リュウグウノオトヒメノカミユイノキリハズシ」(龍宮の乙姫の髪結いの切外し)です。最も龍宮の方は、標準和名はアマモで長い方は別名です。海の中に生えている細長い藻が切れて海岸に流れ付く様を、乙姫様の髪をたばねたリボンが切れて流れてきたと言う夢のある名前です。
それに引き換え夏になるとあちこちの垣根に絡み付いてくる「ヘクソカズラ」の名前はいただけない。この植物、万葉集にも歌われているようですが、このときはまだ「くそかずら」(糞かずら)だったのが、いつの間にか屁まで付いてしまいました。
葉を取って手で揉んで匂いをかぐと、確かに青臭くてけっしてかぐわしいとはいえませんが、そこまで言うかと言ったところです。
そこで別名は、花の形が昔早乙女が被った田笠に似ているので「サオトメグサ」というのが考えられました。
ところが植物の標準和名は一度付くと簡単には変わりません。
ヘクソカズラの身になれば法務局に改名の訴えをしたいかも知れません。