秋も深まり全国でクマの出没の話題が出てきたら、案の定掛川市でもクマ目撃なる情報が3件寄せられました。昨年の情報よりましなのはその後新聞で、足跡などが確認できなかったという二次情報が発せられるようになったことです。私は昨年からの市内のクマ情報はすべてイノシシや、カモシカの見誤りだと思っています。仕事や趣味で良く山を歩くのですが、掛川市の山では今まで、クマの生活痕跡を見ていないからです。野生の動物はなかなか姿を現しません。しかし、どんな動物でも気を付けていればその生活痕跡が、足跡や皮剥ぎ糞などの形でどこかに残っています。水窪ダムの奥の林道を歩けば、いたるところに昔の道に落ちてた牛フンを小ぶりにした糞や、人の足を幅広くしたような足跡などのクマの生活痕跡が見つかります。ところが昨年からのクマ騒ぎでは、聞くところによれば糞も足跡も見つかっていません。本当にクマが出たら困るので注意を喚起するのは仕方がないかもしれませんが、不確かな情報が流れ続けると本当にクマが出てきた時、オオカミ少年の情報のように受け取られかねないので心配です。クマの記事で良く出てくる○○クマ協会は、日本ではクマの数は減っていると言っていますが、長野県の伊那谷で動物写真を撮りながらクマの観察をしている宮崎学さんによれば、本州ではツキノワグマは確実に増えていると言っています。私も、友人から今年の冬に川根の大札山でクマ剥ぎされた木と爪跡の写真を見せてもらったり、自分も十月に春野の京丸山の林道で見たクマ剥ぎにより枯れたヒノキやクマ棚を見て、少なくとも十年前には見られなかったようなところまでクマが増えて出てきていると思います。掛川市の山はそれらの山とつながっているので、20年ほど前には八高山あたりまでしかいなかったカモシカが、22世紀の丘公園まで出てきたように、クマが私たちの近くに出てくるのもそう遠くないような気がします。その時、間違った情報で人が傷つかないように今のうちにしっかりした情報を流してほしいと思います。