朝晩涼しくなって秋の気配とともに虫の声もよく聞かれるようになりました。それとともに秋の花も咲き始めています。最近目に付くのが、道路の脇で萩に似たピンクのきれいな花を咲かせるアレチヌスビトハギです。これは北アメリカ原産の帰化植物です。日本のヌスビトハギは花が細かくてひそやかに咲きます。ヌスビトハギの名の由来は「盗人萩」で足袋をはいた泥棒がつま先で歩く足跡は、半円が二つくっついたような形になるので、種が二つできるヌスビトハギの実がそれに似ていることからです。ところがアメリカの泥棒は足が大きくて、種が倍の四つできます。やはり外国まで行って生活しようとするものはバイタリティがあります。ですから日本の植物も外国で根を下ろすものは強く、クズやイタドリは、アメリカやヨーロッパに侵入して猛威をふるい、迷惑がられています。また、これからよく見るアキノエノコログサも、アメリカに渡って広がると、除草剤が効きにくくなるばかりか、背丈も3m以上になり、花穂もそれに見合って大きくなって、再び家畜の飼料に混じって日本に戻ってきているそうです。かわいい子には旅をさせよといいますが、旅をした植物はたくましくなって帰ってくるのでそんな植物が日本に増えたら大変です。