踊り子が広げたスカートの上に紙ふうせんのような花を咲かせるクマガイソウ。ファインダーをのぞくとつい連想するものがあるのだけど、今まではこれは禁句にして、「花が源氏の武将の熊谷直実が背負った矢よけの母衣(ほろ)に似ているので」なんて優等生の説明をしてきました。ところが世の中同じように思っていた人がいました。ある本に、昔の人はこういったものである。「横から見ると男性器。正面から見ると女性の云々」と書いてあるではありませんか。熊谷直実の母衣は見たことがないけど、横から見た姿にはなじみがあるのでつい連想するのは誰もが同じと納得してしまいました。クマガイソウはその独創的で大きな花で小さな働き者を誘惑します。色香に惑わされたハナバチなどは、下腹部もとい下部にある開口部からお邪魔して、奥の甘い蜜に酔い痴れます。そしてそのまま出て行こうとすると、内側にまくれた花びらに羽がつかえて出れないので、そのまま上に進むと上の奥にはめしべが体に付いた花粉を待っています。何と巧妙な女性の云々。これ以上書くと運営者から削除されそうなのでやめます。