セキヤノアキチョウジが満開です。少し薄暗い谷間に咲くこの花は、たくさん咲いているとそこが明るく見えるようです。名前は箱根の関所の小屋(関屋)の近くで見つかった丁子(熱帯原産の香料植物で江戸時代には、薬として利用された)に似ているところから付いたと言われています。細くて長い花は、口の長い虫でないと蜜を吸うことができません。そこでこの花には口の長いトラマルハナバチしか蜜を吸いに来ません。ところが同じ頃紫の花を咲かせるヤマハッカには、口の短いヒメマルハナバチが訪れるそうです。ちょうどイソップ物語のキツネとツルの話のようですね。でもセキヤノアキチョウジはどうして、特殊な口を持たないと蜜を吸いに来れない花に進化したのでしょうか。いろいろな虫が来た方が、花粉を運んでもらいやすいのに。