ススキの穂が出始めるころになると、その根元に高さ20㎝位の細長い茎の先に、うつむき加減に赤紫色の花付けた植物を見つける事があります。その姿はたばこを吸うパイプに似ている所から、ナンバンギセル(南蛮煙管)と名付けられました。だれもが一度見たらネーミングに納得することでしょう。
万葉集には、「道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらになにか思はむ」などとうつむき加減に咲く花をしおらしげに歌っています。
ところがこの草、緑の葉はどこにもありません。栄養はススキなどの根に寄生してそこから横取りして生活している寄生植物です。 こんな植物に思われたススキにとっては迷惑この上なし。