秋も深まり日中は小春日和でも朝晩はぐっと冷える様になりました。こんな日の朝は路傍の草に朝露がたくさんつきます。そんな朝露をためた草に朝日があたるととてもきれいです。
チカラシバは、日当たりのよい堤防や道路わきに生え、秋に茶色の大きな試験管ブラシのような穂をつけます。この草は地面にしっかり根を張って、力いっぱい引っ張っても抜けないので“力芝”の名が付きました。子供のころ堤防の通学路に生えているこの草をU字型に縛って、そこに足を入れてひっくり返るように罠を作ったことがあります。周囲の草の中に隠れた罠は見つけにくく友達との話に夢中な学校帰りの友達はよく引っかかって転びました。そのうちに上級生がやってくると、もし罠にかかって転びでもしたら作った私たちは、今度は仕返しを受けますので急いで身を隠したものでした。今の時代では、こんな罠を作って転びでもしたら、その親まで出てきて大事になりそうです。あんなのどかな時代が懐かしい。