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山の中にはさまざまなものが落ちています。この頃コナラやクヌギなどの林には、緑色の繭が落ちています。カマス形(むしろを二つ折りにした袋)をしたのがウスタビガ。俵形はヤママユガ。成虫はどちらも大型で翅を広げるとアゲハチョウより一回り大きい。どちらも成虫は口が退化して食べ物は食べられないので、羽化した後はもっぱら命をつなぐ生殖のためだけに全力を尽くして死んでゆきます。そのようにしてつながれた命は羽化して生育した幼虫はさなぎになる前に繭を作ります。ヤママユガの繭から作った糸は「白金のようなよい絹糸」といわれています。一方ウスタビガのカマス形の繭の上部には、羽化用の出口が、底には雨水の排水用の穴がある凝ったつくりになっています。
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