福井新聞 2013年1月7日付 朝刊(共同) 【糖尿病でも食べられます】 低カリウムのメロン開発 島根大グループ「味、風味は同じ」 食事制限のある糖尿病や腎臓病の患者でも安心して食べられる低カリウムのメロンを、島根大のグループが開発した。「味や風味は普通のメロンと全く変わらない」(栄養士)という。 カリウムは人体に必要な栄養素の一つで、特にメロンやバナナは含有量が多い。健康な人が必要以上を摂取した場合は尿として排出されるが、糖尿病などで腎機能が低下した患者は、うまく排出できず血液中に蓄積してしまう。とりすぎは命取りになることもあり、食事のメニューに組み込むのは難しい。 島根大生物資源科学部の浅尾俊樹教授(野菜園芸学)は、同僚から「人工透析を受けている祖父に好物のメロンを食べさせてやりたい」と相談されたことがきっかけで研究を始めた。 メロンは通常土で育てるが、研究では水耕栽培を用い、肥料として与えるカリウムの量を苗の段階から調節。果実100グラムあたりの含有量を通常の約6割の200ミリグラムまで抑えることに成功した。カリウムを減らしても甘みや堅さには影響しないという。 同大付属病院の川口美喜子管理栄養士によると、食事制限を受ける患者がいる家庭では、家族も患者に気兼ねしてカリウムの多い果物を控える傾向がある。 川口さんは「低カリウムメロンは患者と家族が一緒に食べて楽しめる」と話す。 現在は個体ごとにカリウム含有量のばらつきがあるが、一定に保つことができれば、病院や介護施設での食事などに取り入れたい考えだ。浅尾教授は「技術を応用してほかの低カリウムの果物も作れないか挑戦したい」と意欲を見せている。 〈読者投稿〉 この記事には、とう尿病でも食べられるメロンのことが書いてありました。低カリウムのメロンだけど、味、風味は同じです。 私は、とう尿病でも食べられることに、感動しました。食事せい限のあるとう尿病等のかん者さんでも、安心して食べられるから、私は、「最近は、何だかすごいな」と思いました。カリウムは人体に必要な栄養その一つで、特に、バナナやメロンは、含有量が多いから、ふつうのメロン等は、とう尿病の人は食べられません。このことを知って私は、「かん者と家族がいっしょに食べられるようになってほしいな。私も食べたい」と思いました。 この記事から、私は、「このメロンよりすごい物を開発したい」と思いました。これからは、もっと重い病気の人でも、食べられる物を作ってほしいです。そして、しよう来私も、そんな研究をしたいです。 内田未来さん 10歳 福井県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |