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2015年11月12日(木) 
先月、地元の新聞社に投稿として出しました投書を未採用投稿として公開します。



10月3・4日、館山市と鴨川市を会場に関東ろう者大会が開催されました。
関東地方の聴覚障害の方々の団体の関東ろう連盟が主催するもので、千葉県南部の安房地域でははじめてになるそうです。
その大会の中で、千葉県知事をされた堂本暁子さん、毎日新聞の野沢和弘さんの講演があり、いきました。
お二人ともテーマは千葉県障害者条例に関わるお話をされました。
この読者コーナーで、今から11年前、当時の和田町コミセンで開催の千葉県障害者計画のタウンミーティングについて書きました。私はその裏方に関わった一人として、あれから10年を振り返る意味でもお二人の話を聞きました。

堂本さんは平成18年10月に千葉県議会で成立した千葉県障害者条例に関わる苦労や、県民参加型という県民からの声を直接うかがい、その積み重ねによって施策全般の実現にいたったことを。
また、話の冒頭、今年の統一地方選で同時に当選した、東京北区議会の斉藤りえ議員、兵庫明石市議会のやねたに敦子議員にふれ、


お二人の聴覚障害の議員の誕生は画期的な出来事であり、そういう時代が訪れている時期では


と話されました。


野沢和弘さんは、毎日新聞の記者から論説委員になられ、また、障害をもたれているお子さんの親御さんです。千葉県障害者条例案のたたき台を議論した研究会の座長をされていました。
野沢さんは、来年度施行の障害者差別解消法について話されました。
行政に対しては義務、民間に対しては努力規定という、この制度の趣旨に対する考え方。
差別・偏見による紛争が生じた場合は、地方に設置される予定の障害者差別解消支援地域協議会に持ち込まれる点については、やはり、千葉県にある障害者条例のようなルールが確実に必要であり、協議会がない地方は当事者の相談先がない状態と指摘。
合理的配慮については、少数の立場の人にどうフォローするか、つまり、相手の立場に立ってどうするかということです。


講演の後半は、堂本さん、野沢さんの対談形式で進行。

障害者条例は、差別や偏見に対して罰するのでなく、お互いを理解し仲間として関わっていくことにつなげる点であること。

物事はトップダウンでなく、県民からの声をくまなく聞き、それをうねりとして決めていくこと。

残念ながら千葉県障害者条例は県民アンケートで2割の方しか条例が知られていない現状。しかし、条例に関わる相談員、制定以降しっかり引き継いでいる県庁職員とともに、この条例の必要性を伝えていくこと。


実は今回、この時期に聴覚障害の方々の団体さんの行事にお二人が招かれたのは、かなり意味が深いと感じました。それは、現在の千葉県政を運営する森田知事に対して、何かを伝えたいのではないか。
私は思うに、森田知事に欠けていることは、施策一つ一つのやさしさの気持ち。
堂本さんの頃より、福祉施策のカラーがかなり変化したと感じます。
俺に任せれろというのはいいのですが、そのためには安心感という裏付けが必要に思います。


補足
千葉県障害者条例は、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例が正式名です。
この条例がはじめて千葉県議会で審議されたのは平成18年の2月定例議会。そのときの付託先の常任委員長をされたのが、当時、県議でした南房総市の石井市長です。

閲覧数422 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/11/12 00:45
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