シュート数は6対3、これだけ見たら凡戦と言い切れる。対してゴールキックは6対13、つまり相手陣内に攻め込んだ数の差とも言え、こちらではダブルスコア以上となっている。 愛媛は5バックと徹底的に守りを固め、清水のコーナーキック時には、全員がPKエリアに密集して、カウンター自体も捨てて引き分け狙いだった感がある。 そうと分かっていながらゴールを割れない。 相手陣内に攻め込む時間自体は多かったものの、ペナルティーエリアまでは持ち込めず、PKエリアの周辺でボールを回すだけに。 相手陣内に位置した中盤はサイドに散らすだけで、真ん中を通す縦パスは最後まで見ることは出来なかった。これでは裏に抜けるタイプの元紀は生きない。鄭大世が居れば、ポスト役となった鄭大世から元紀、白崎などがシャドー気味に拾うんだろうけど、北川にはその荷は重かった?というか北川自体も裏に抜けるタイプであり、目立ったプレーも無く消えている時間が長かった様に見えた。 終盤には北川に代わりデュークが投入されたが、連携がイマイチで、彼から次につながらない場面が多々あった様に見えました。 やはり、このカテゴリーでは、攻め込まれる場面はそう多くは無く、ゴール前を固めてくるクラブが多いのかも知れません。そうなるとペナルティーエリア付近でのプレーは、単にサイドから放り込むだけでは無く、縦パスも含めひと工夫もふた工夫も欲しくなります。 この「ゴール前の単調な攻撃」という欠点は、鹿児島キャンプで行われたNYC、特にジュビロ戦でも言われたものです。 縦パスに比べ、サイドから真ん中へのパス(センタリング)は横も前後もチェックしなければならず、守る側には厄介ですが、単調に繰り返してたのでは、次第に慣れてそれ程脅威では無くなります。 鄭大世が不在で、元紀をはじめ上背が無いFWが多い清水、デュークが計算出来れば良いのですが、今暫くは我慢の時。やはり中盤に縦パスが出来る選手が一枚欲しい。 |