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2017年04月28日(金) 


   長文です。お暇な方がご覧下さい。

 

   2017.02.12 標題のブログをアップしました。

   同窓会(メンバー約20名)の掲示板に、上記に加えて、Webにあったマッドマン セオリーを狂人理論と訳した文を見つけてアップしました。
http://www.sankei.com/premium/news/170403/prm170403…04-n1.html

 

   それを読んだ友人が、下記のメールを寄越しました。それを読み、かつチョッピリゲーム理論をしらべ、私のブログでマッドマン セオリーを一つの理論のごとく取り上げたことは間違いだと考えたのでそこを修正します。

 

    …………
【私のブログ】(再アップ)https://e-jan.kakegawa-net.jp/blog/blog.php?key=830665

 

  トランプ大統領はツイッターや電話、演説等でその攻撃が本気かどうか相手に判らない相手を攻撃して、相手をタジタジとさせています。脅された相手は、身の安全のために大統領の希望する方向に妥協することが多いようです。

 

   フォードは工場のメキシコ移動計画を中止しました。トヨタは今後5年間に米国で100億ドル(約1兆1600億円)を投資すると正式に表明しました。

 

   攻撃されなかったソフトバンクも自ら尻尾を振って大統領のご機嫌を取りに行き、米国への投資を約束しました。

 

   外交上も脅しは種々やっていますが、まだ成功はしていないように記憶します。

 

   トランプ氏は、予測不能で、長年にわたる国際規範に敬意を払わないという自らの評判を利用し、相手をおじけづかせて譲歩するよううまく追い込んでいます。

   彼のやり方はニクソン大統領のマッドマンセオリーと呼ばれているのだそうです。


   何を仕出かすかわからない、敵を殺すためには自分も死んでしまうような破滅的戦略をとるかもしれない危険極まりない相手に対しては、合理的な戦略も立てようがなく、結果として様子見の弱腰の対処をせざるを得なくなってしまいます。狂人理論は相手に対して、こんな状況を作り出し、有利に事を運ぼうといういう目論みです。この戦略はキッシンジャーによって、ニクソンに伝授され、実際にこれに基づいてカンボジア爆撃を行ったともいわれているそうです。

 

   連邦地方裁判所でボブ・ファーガソン州司法長官に負けて大統領は裁判官と裁判所を攻撃し、連邦控訴裁判所の控訴しました。リベラル派裁判官2名、保守派裁判官1名の全員が控訴却下に賛成しました。

 

   聞けば、政権側は裁判所が要求した、取り返しのつかない損害を避けるために仮処分の決定の取り消しが必要だということの証明を提供しておらず、大統領令にある7か国の人がアメリカ国内でテロを起こしたという証拠も示していないのだそうです。

 

   マッドマンセオリーは場合によっては有効かもしれませんが、やるべき事をやっていないと、無理でしょうね。

 

   マスコミによると、安倍首相は大統領の罠に嵌まった…との意見と、先刻ご承知のマッドマンセオリーに旨く対応している…との意見の二つに分かれているようですね。

   多くの結果が出てくれば判るでしょうが。

     ………
【同窓会掲示板への私の追加文】
   何を仕出かすかわからない、敵を殺すためには自分も死んでしまうような破滅的戦略をとるかもしれない危険極まりない相手に対しては、合理的な戦略も立てようがなく、結果として様子見の弱腰の対処をせざるを得なくなってしまいます。狂人理論は相手に対して、こんな状況を作り出し、有利に事を運ぼうといういう目論みです。この戦略はキッシンジャーによって、ニクソンに伝授され、実際にこれに基づいてカンボジア爆撃を行ったともいわれています。

 

   狂人理論は、いわゆる「ゲーム理論」とよばれるものに基づいたものです。
ゲーム理論を創始したのは、フォン・ノイマンという数学者・物理学者です。ノイマンは核ミサイルと、コンピューター、そしてゲーム理論の三つで大きな役割を果たした人物として知られています。

 

  ゲーム理論は戦略というものを数学的に分析し扱おうとするものです。ゲーム理論が最初に応用されたのは冷戦時代のアメリカの軍事戦略においてでした。大戦後、米国とソ連はそれぞれ核を中心に飛びぬけた軍事力を持って相対峙していました。互いに報復が怖くて、はじめに手を出せない「恐怖の均衡」という事態において、米国の軍事戦略を構想する際に、ゲーム理論が使われたのです。

 

      ………
【友人がアップしたメール】
   私、実は20年位前に「ゲームの理論」に興味を持ち、勉強したことがあります。しかし、一番基本的な「囚人のジレンマ」で早くも立ち往生、すなわち、行為とその結果を数値化しますが、その数字がいかにも恣意的でなぜそういう数字になるのかその必然性がもう一つわかりませんでした。ということで数冊入門書を読みましたが、結局、その回答は得られず、いつも「囚人のジレンマ」で終わってしまう、という情けない状況でした。

 

今回のマッドマンセオリーというのはその時の記憶にないので、昔買った本を引っ張
り出して見直してみましたが、見当たらず、私の見落としでないことがわかり安堵しました(?)。

 

   ところで、なぜ、マッドマンセオリーがゲームの理論から出てきたのかわかりません。

 

   というのは、ゲームの理論は、まずテーマが明確であること、行為と結果の関係が明確に把握できること、などの場合に成立するものですよね。マッドマンはこういった条件と両極端な性格のものではないかと。

 

   それに、ゲームの理論の核をなす「ナッシュ均衡」からいえば、一番の選択肢はローリスクローリターンになるでしょうが、これもマッドマンセオリーには合いませんね。

 

   さらに、このローリスクローリターンの「ナッシュ均衡」はいうなれば共存に相当すると思いますが、これをハイリターンに持っていくためには共存から協力関係に関係を高めるのがベストだともいわれていますよね(ここまで行くと脱・ゲームの理論になりますが)。

 

   ということで、ご紹介のマッドマンセオリーは全くゲームの理論とは相いれないし、ゲームの理論から出たようにも思えないのですが、いかがでしょうか。ご教授頂ければ幸いです。

 

   脱線しますが、上記ナッシュ先生に関し「ビューティフル・マインド」という映画がありました。

 

   ナッシュ先生を主人公にした現実と妄想が絡み合う不思議な映画でしたが、これでゲームの理論がファミリアなものになりましたね。ところで、ナッシュ先生、ゲームの理論でノーベル賞を受賞しますが、なんと経済学賞でした(映画のフィナーレで授賞式が写りますが、そのあとでまた・・以下内緒)。

 

   イヤー思い出が尽きません。いろいろ思い出を呼び込ませてもらい、コッチ兄に感謝。

 

   最初に申しましたように私のゲームの理論の知識は囚人のジレンマを不完全にマスターした程度なので、上記でも誤りが多いと思います。併せてご教授頂ければ幸いです。

     ……………
【私がアップした返答メール】
   TM兄は何事にも熱心ですね。見習うべきだと思っていますが、十分な時間が無い。

 

   私は自分でブログに書いたゲームの理論について勉強したことがありません。

 

   統計は品質管理、実験計画法、品質工学、オペレーションリサーチなどでやりましたが、ゲームの理論はやりませんでした。

 

   言い訳が先行しました。

 

   ゲーム理論は数値解が得られるものの筈です。ところが相手の考え方が不明(確率的にも)であり評価尺度も任意的、恣意的であれば解が沢山あり得、統計的には扱いようがありません。

 

   相手が本気かどうか判らない例を数値的に扱いようがありません。まさにチキンゲーム。

 

   マッドマンセオリーは交渉術、戦略としては一つの有用な方法(トランプ氏はツイッターで結構成果を出している)ではありますが、「理論」との呼称を付けるのはどうかしら…と考えます。

 

  「セオリー」と「理論」とは同じではないのではないでしょうか。セオリーには論理性は無くてもよいような…。

 

   「ゲーム理論」とマッドマンセオリーを並べた前言を取り消しましょう。

 

   私もハッタリを効かせて交渉する手管を学ぶべきだったかも知れません。

 

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閲覧数469 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2017/04/28 16:06
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