北朝鮮とアメリカのチキンレース、北朝鮮が攻勢に出ていますね。 金正恩が核ミサイルにこだわるのも理解できるような気がします。
或る国が核兵器を持つことは周辺国には脅威です。「交渉」と「脅迫」の材料になるからです。一国が持つと、我が国も持たないと損だ…という気になります。
そこで核保有を国際連合安全保障理事会常任理事国である米英仏中国ロシアこの5カ国だけに認め、ほかの国に拡散するのを防ぐ「核拡散防止条約(NPT)」が1970年に発効しました。
しかし、不公平条約だ…と主張したインドは1974年には自力開発で核実験を実施、さらに1998年に重ねて実験をして核保有宣言をしました。
それを見て隣のパキスタンも1998年に核実験を開始しました。 幾つかの国も核兵器を保有している…と推定されています、持っていて廃棄した国もあるようですが。
核を持っている国が持たない国に、核開発を中止するように説得しても説得性ある説明は出来そうにありません。不平等であることは明白です。特に北朝鮮のような四面楚歌であって、入れてくれる核の傘のない国には自国防衛のためには核兵器の保持は必要に思われます。持つのが利益に適うか持たないのが利益に適うのか、私は前者だと思います。
説得性を持たせるためには核保有国が集まって、例えば5年以内に核兵器をゼロにする協約を結んでこそでしょうね。
核なき世界を目指すとする演説で大統領就任間もなくの演説でノーベル平和賞を得たオバマでさえ出来なかった核軍縮。
何をしでかすか判らない北朝鮮の核に日本はまだしばらくは怯え続けることになりそうですね。
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