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2017年12月08日(金) 

    おしょろさま

 

何年も前になる

新盆の頃 まぐろの刺身を食べながら

ふと 昔 私の祖父が

お盆に生臭いものを食べないと

夜中 天井から おしょろさまが降りてきて

口をなめられるから

今夜は刺身を食べるんだという話を聞いて

子供ごころに怖い怖いと

刺身をけんめいに食べたと思う

その夜 床についた私は

床につくやいなや

天井から人が浮かびあがってくるのを見た

横でねている妻に

人が人が お前には見えないのか

と言ったが声になっていなかった

ああ だんだん降りてくる

怖い怖いと思った瞬間 ふっと消えた

いや 目が覚めたのだ

ああ 夢でよかったと思った

 

 

     深夜営業

 

深夜になると

毎晩のようにあくせく働いている

何故なのかわからない

何処かで見たような気もする

知ってる人間が現れて

何時も俺を責め立てる

毎晩 場所も違うし人も違う

しかし 何故ここにこいつがいるのか

不思議になる

また何でまたこの会社にいるんだろう

首をかしげる

全てがミスマッチだ

俺はとうにここを辞めたはず

そんなことを言われる筋合いはない

気にするなと言い聞かせる

しかし緊張感いっぱいで疲れてしまう

どうしようどうしようと焦ってくる

すると就業終了時間がやってきて朝が来る

起きて支度して現実の仕事に向かう

結局 一日中仕事をしていることになる

いつまでたっても楽にならない

そんな人間の自分を

つくづくくだらない奴がと思いながら

月日がたっていく

 

 ×        ×

筆名「空 流雲」さんの詩集29枚目と30枚目を写しました。

写し間違い御免なさい。

 


閲覧数717 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2017/12/08 14:30
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