デーリー東北 2012年6月23日付 朝刊 【大型恐竜 歯の化石次々】久慈 ティタノサウルス類か 今年3月に大型恐竜である竜脚類の歯の化石が見つかった久慈市小久慈町の白亜紀後期(約8500万年前)の地層から、新たに4点の歯の化石が発掘された。同市の久慈琥珀(こはく)博物館で調査と鑑定に当たっている早大国際教養学部の平山簾教授(古生物学)が22日会見し、発表した。竜脚類の化石がまとまって見つかるのはアジアでもまれ。8月上旬にも本格的な発掘調査が行われる予定で、頭骨の発見など今後の成果が期待される。 化石の大きさや形状から、恐竜の体長は国内最大級の20メートル前後に上り、ネメグトサウルスなど白亜紀に繁栄したティタノサウルス類の仲間と推定されている。竜脚類は長い首を持った体の非常に大きい草食恐竜。数が少なくなったとされる白亜紀後期での発見は福島県いわき市に次ぐ国内2例目。 化石が見つかったのは、博物館の琥珀採掘体験場に隣する大沢田川の支流沿い。これまでにカメやワニ類の化石が見つかった現場で、早大や北大のメンバーら約20人が3月22日から調査を始め、同23日に長さ39ミリ、直径8ミリの歯1本を発掘した。 新たに見つかった4本は長さ30~10ミリで、4月以降に見つかった。多数の細かいしわのある歯の特徴から、竜脚類と判定され、円柱状を歯を持つティタノサウルスの仲間と推定された。モンゴルで発見されたネメグトサウルスに近く、これまで京都府や福井県で見つかった体長十数メートルの恐竜を上回る大きさと見込まれるという。 会見で平山教授は「白亜紀後期に竜脚類は少ないといわれてきたので、今回は意外の発見だった。今後の調査でこれまでの説が覆る可能性もある」と成果を強調。当時の自然状況について「大型恐竜が餌に困らない豊かな森が広がっていた」と推測した。 今回発見された化石は同博物館新館2階の特設コーナーで、23日から展示される。 (水野大輔) 〈読者投稿〉 わたしは、新聞の1面の恐竜の絵を見てすぐに「あっ、くじではっ見されたんだな」と思いました。4歳の時から、くじこはくはくぶつかんのこはくほり体けんをしていて、いつか自分で、きょうりゅうの化石をほりたいと思っていました。 前に、よくりゅうのほねの化石が見つかっていたけど、今回はちがうきょうりゅうのはが見つかったから、すごくよい知らせでうれしくなりました。 アジアでもまれなのに、わたしが行っていたところにあるとは、本当にびっくりしました。日本で、ふく島県につづいて、はっ見されたのがすごいと思いました。 その1週間後に家ぞくみんなではりきって、こはくほりに行きました。一生かんめいほったら、なんと、お父さんといっしょに、はの化石と小さいほねの化石を見つけました。今まで、ずうーっとねがっていたので、うれしくてこうふんしました。 今は、かんてい中だけれども、新しゅだったら名前をつけられるかもしれないと思うと、わくわくして今からなやんでしまいます。 くじに来た、国立科学はくぶつかんのまなべ先生のお話しで。羽毛の化石から、きょうりゅうの色が分かってきたと聞いておもしろいと思いました。 すんでいる近くで、色いろときょうりゅうのなぞが分かることが、とても楽しいです。これからもがんばって、8500万年前の土をほりつづけたいと思います。 白井結月さん 8歳 青森県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |