ついに、申請書提出完了!
この日(9月10日)、農転申請書を無事市役所へ提出することができた。
この日は、農転申請書と土地利用貸借契約書へ義父のハンコを押してもらい、さらに、地区の農業委員さんのハンコをもらって、市役所へ申請書を提出するだけだった。ちょいちょいと終わるはずだった。
が、しかし、農業委員さんのお宅へ何度電話をしても誰も出てくれない。
ヤバいぞー、これじゃ提出期限に間に合わないかもしれない。
このとき、義母が「N行さん(名前)なら、もしかしたら広岡の田んぼで稲刈りをしてるかもしれんよ」と。
でも、「広岡の田んぼってどこだ~?地名を言われても、袋井じゃわからんって!」
大体の場所を聞いたものの、目指すあたりは一面田んぼばっかり。しかも大勢の農家の人たちが今を盛りにコンバインで稲刈りをしている。この中からN行さんを探し出すのは、到底至難の業。
さあ、どうしたものか、野良仕事を終えて帰ってくるのを待つか?
でもそれじゃ、きっと間に合いそうもない。
と、いうわけで、ダメもとで広岡の田んぼへ行ってみることに。
田んぼの中の道を走っていると、遠くに5~6人の人たちが休憩しているのが見えた。もしやあの中にN行さんがいるかも。淡い期待を胸にその人たちに近づいて、「N行さんという方はいらっしゃいますか?」
・・・残念。いなかった。そう簡単に見つかるわけがないよね。
ところが、この中の一人のおばさんが、「隣の田んぼで稲刈りをしている人がK野さん(苗字)という人で、愛野の人だって言ってたよ」。
えっ?何?ほんと?その言葉を聞くやいなや、隣の田んぼにすっ飛んで行って、コンバインを運転している人に、「K野N行さんという方を探しているんですけど・・・」
奇跡はこのとき起きた・・・
「俺んそうだけど、何か用かね?」
やった-!ビンゴー!大当たりー!
かくかくしかじか、説明すると、「そりゃあすぐにハンコを押してやらにゃぁ、間に合わんら。今ハンコを持っちゃいんで、悪いけーが家まで送ってくれんかねぇ。」と言ってくれた。
「いやー、仕事の途中だし、申し訳ないので終わるまで待ってますので。」「いいよ、いいよ、そいじゃ、行くか」
ということで、稲刈りを途中で中断して家までハンコを押しに戻ってくれることに。
途中、車の中でやれやこれや世間話をすると、農業委員さんなのにまだ40代とのこと。普通、農業委員さんというと70歳くらいの農家のおじいさを思い浮かべるんだけど、なんとも若い農業委員さんだ。
話を聞くと、どうしても断れない人たちが入れ替わり立ち替わり家まで来て農業委員になってくれるようお願いされたのだとか。ついに断り切れずに引き受けることになったとのこと。
そんなこんなで、農業委員さんのハンコももらい、無事市役所へ。
さて、市役所では・・・
申請書提出にあたり、最後の一仕事が待っていた。
農転をするにあたり、関係する課の担当者からハンコをもらうのだ。
申請書を持って関係各課を回り、申請書の内容を確認してもらって、問題ないよ、というお墨付きのハンコをもらうのだ。
申請箇所が土地区画整理地内ということもあり、特に問題もなく必要なハンコをもらうことができた。
こうして、ようやく農業委員会へ申請書を提出することができた。
5時10分前だ。(大分県では5時前10分というのだそうだ。「秘密のケンミンショー」でやっていた)
あとは、来月末に無事許可が下りるのを待つだけだ。
農転申請に挑戦。無事完了!
よかった、よかった。
(何がよかったって、行政書士に依頼せず全部自分でやったから、代行手数料10数万円を払わずに済んだことだよん)