木の葉の上でじっとしているナナフシの幼虫を見つけました。この虫は動きが鈍いので、「虫のナマケモノ」です。ところがこれはカマキリのような斧も、バッタのようにジャンプができる強力な足も持っていない彼らの身を守る大切な武器です。ちょっとつつくと前足を伸ばしその姿はますます小枝のようになります。この習性彼らはいや彼女らは繁殖まで徹底しています。ナナフシの仲間には、オスが全く見つかっていない種類や、北に行くほどオスがいなくなる種類がいくつもあります。あまり動けないナナフシにとって繁殖の相手を探すのは大変なこと。そこでいつ見つかるか分からない相手を探すより「一人でクローンを作っちゃオッ」ということになってオスはお払い箱になったようです。