今年は山の藤の花がよく目に付いた年でした。藤が目立つようになったということは、山の手入れがされなくなって木に絡みついた蔓を切らなくなった為で手放しでは喜べないこの頃です。藤が終わって目につき始めたのが黄色い花の咲く「ジャケツイバラ」です。この花は別名カワラフジと言い河原でよく目にします。フジと同じようにトゲのある蔓を他の木に絡みつけて伸びて行くのでヘビがどくろを巻いたようなという意味で「蛇結イバラ」です。マメ科の仲間ですがこの花はフジやカラスノエンドウのような花の形をしていません。このことから、この植物はマメ科の中でも進化の初めにできたものと言われています。