DMV(でゅあるもぉどびぃくる)ってご存知ですか?
線路の上も道路も走れる新型の車両です。
赤字に苦しむローカル線の救世主として、北海道をはじめとする全国のローカル線で導入が計画されています。静岡県内でも天浜線の他に富士市の岳南鉄道で試験運転が行われました。
このDMVが明日からの3日間天浜線で試験運転を行うそうです。普段走らない珍しい列車が走るというのは鉄道ファンとしては嬉しいものです。で、↓の記念切符&1日フリー切符を購入してしまいました。
赤字ローカル線の救世主として期待されているDMVですが、そうなるかどうかは大いに疑問です。掛川の場合を考えてみても、鉄道よりはるかにきめ細かく停留所が設置されているバスでも大苦戦を強いられています。住民要望としてバス路線を求める声は大きいようですが、いざ路線を開設するとバスはガラガラで空気ばっかり運んでいる、なんて話も聞きます。高齢化社会になれば公共交通への依存度は上昇する、という意見もあります。しかし実際は、すでに高齢化率はかなり上昇していますが、街中に紅葉の車が走り回ってバスはガラガラ…。
どんなに優れたハードを開発して導入したとしても、状況は好転しないのではないかと思うのです。利用者(普段利用しない人も含め)意識改革が必要ではないでしょうか? 少しの不便を我慢して車をやめて鉄道やバスに乗る、地域の足を大切にする、というソフトの改革をしない限り、状況は変わらないのではないかと思います。
近くにあるけど身近な存在ではない天浜線。もう一度見つめなおしてみたいですね。