丈夫で山を削って山肌が出ているようなところにも他の木に先駆けて生えてきて、アーモンドが少し青臭い様なにおいのする葉=ここからクサギ(臭い木)と名がつきました=を大きく広げます。夏には小さな風船の先が割れたような花を付け、アゲハ蝶に蜜を提供します。そして秋に付く青い実は、メジロやヒヨドリの大好物。そして、この実は、草木染めに使うと、色落ちや色を出すために使う媒染剤の助けがなくてもきれいな青に染まり色落ちもしにくいため、古くから染料にも使われていました。
クサギの育つ山肌が出た斜面は、表面にあった栄養豊かな腐葉土がなくなり、シイやカシなどの木が育つには栄養が足りないところです。そんなところにも根付いて育つクサギなどの木は、パイオニアプランツと呼ばれ自然の生態系の修理屋さん。あたたかな秋の小春日和の散歩で、赤い掌に包まれたようなクサギの青い実を見つけたら、今までとは少し違った目で見てあげて下さい。