立春をすぎると日差しも心なしか強くなって、風のない日は暖かさも感じるようになりました。小川の脇に陽だまりのイヌコリヤナギは、花芽が吹いていました。冬の間外套を脱いで、やわらかな綿毛がのぞいていました。銀色に光る綿毛はついほっぺたをすりすりしたくなる誘惑にかられます。イヌコリヤナギは「犬行李柳」で、柳行李を作るコウリヤナギに似ているが、使えない奴の意味です。何度も書いていると思いますが、植物の名前の前にイヌがつくと似て非なるもので人の役に立たないものという意味です。思いつくものでは、イヌツゲ、イヌザンショウ、イヌビワ、イヌシデなどなどです。こんな事を聞くと犬好きの人は、犬に失礼なと怒るかもしれません。ところで柳行李で思い出しましたが、行李を良く使う角界には、いつ春が来るのでしょうか。