月が五月に代わり季節も初夏になり、3月11日以降の重苦しい気持ちを振り払うかのように山には夏の鳥のさえずりが戻って来ました。そして、我が家の前の用水池に1月から来ていたカモたちも少しずつ数が減って来て、最後に残っていた「キンクロハジロ」もそろそろ旅たちが始まるのか今までバラバラ休んでいたのが、群れてくるようになりました。「キンクロハジロ」はこの名の通り、雄は体が黒く目の周りが金色に光っているカモの仲間です。ふるさとは北の国のロシアからカムチャッカ半島の草原です。金色に光る目はちょっと人相ならぬ鳥相が悪いが、4ヶ月間付き合うとそれでもかわいくなって、秋には無事に帰ってこいよと声をかけたくなって来ます。