猛暑の夏、日中の日向はうんざりするような暑さです。そんな日向を避けて林の日陰でのんびりしているのはシュレーゲルアオガエル。おなじみのアマガエルは周りの色で肌の色を変えるけどこちらはそんなには器用でなくて、背中は一面緑色です。
春に水辺の地面の中に泡に包まれた卵を産みオタマジャクシは水の中で過ごしますが、その後は山の木の上や草の葉の上で過ごします。生態的には木の枝の先に泡を作って卵を産むモリアオガエルと似ているので姉妹種と言われています。名前は、シーボルトが日本で採集した標本を研究したオランダ人のシュレーゲル氏に、ちなんでつきました。この時期山の谷間を歩いていると、木の葉の上で前足を揃えその上にぴったり体を付けて半分目を閉じたシュレーゲルアオガエルに良く出会います。ちょうど葉っぱのゆりかごで昼寝をしているようです。