ひょんなことからこの大会の存在を知り、生「小和田先生」が見られるということで、朝からアクトシティへ行ってきました。
このイベントが今年浜松市で開かれる前に、すでに17回もの会を重ねていること、我らが掛川市も高天神城と横須賀城の2城をエントリーして名を連ねていること、をまったく知りませんでした(横須賀城は山城じゃねぇよ。誰だよエントリーしたやつ…という指摘はマニアの悪癖なので、ここではちょっと愚痴るだけにしときます)。
午前中は小和田先生の基調講演。初生小和田に感激!
今川・徳川と武田の攻防の歴史と遠州地方のお城について小和田節で丁寧に講演をしていただきました。歴史やお城への「愛」が言葉の端々から伝わってきます。学者先生は自分の知識をひけらかす話しぶりが鼻につく嫌なタイプの人もいますが、小和田先生をはじめ今日お話しをいただいた先生方は本当に歴史好き、お城好きという感じがにじみ出ていて聞いている方もとても楽しい時間をすごせました。
今回のサミットのテーマは「山城を活かしたまちづくり」。
近世城郭と違って山城には天守閣や櫓が現存せず、中には土塁のみで石垣すらない城がほとんどで、観光資源としての扱いはあまり高いものではありませんでした(これは掛川の3つの城の知名度や観光施設としてのスケールの大きさを比較してみると如実に分かります)。
しかし、昨今の歴史ブームはこれまでコアな歴史マニアにしか顧みられなかった山城にも、沢山の愛好家(老齢の男性だけではなく女性、歴女と呼ばれる若い女の子まで)が訪れるようになっています。このブームをみすみす見過ごすのはあまりにも勿体ないことで、山城を活用したイベントや、保存整備に愛好家や地元住民の力を借りることにより地域興しに繋げることができるのではないか、というのが今回の会の趣旨でした。
なるほど×2とうなずくことばかり。
そして加盟する市町村のうち9つの市町村の担当者の方が登壇してスライドを見ながら、それぞれの山城の紹介と、活用事例を発表されたのですが、多くの担当さんがその活動をご自身が楽しまれている様子がビンビン伝わってきました。
話を聞きながら掛川はどうだろうか、自分もこんなに熱中して仕事が出来たら幸せだな、などいろいろ思いながら午前10時から午後5時まで、あっという間に過ぎてしまいました。
偶然知ったイベントでしたが、足を運んでよかったです。