最近気になる鉄道会社その1 千葉県にある「いすみ鉄道」です。 千葉県の中部を横断する東側の約半分を走る鉄道です。 千葉の田舎を走る鉄道会社ゆえに経営は芳しくなく、廃線の話も出ていたそうです。 この鉄道会社、最近、JRで廃車になった古い気動車を購入しました。 国鉄時代に製造された古い車両は車齢も高くなり、ここ10年ほどの間に次々と廃車されています。 この会社の社長さん、これを購入することで同線の観光の目玉にしようと考えたそうです。観光客のターゲットは鉄ちゃん! 乗客として鉄道を利用してくれれば会社にとって利益になるのはもちろんですが、旅行や撮影などで訪れる人が地域にお金を落としてくれることで地域が潤えば鉄道会社に対する公費助成への世間の理解も得られやすい。地元住民による鉄道利用の増加を図ることは現実的ではないから、高齢者や学生などの交通弱者のための路線確保のためには、この方法がいいのではないか、ということらしいのです。 三段論法的ですが、鉄路存続のため目的と方法をきちんと確立させて邁進している姿には共感というか尊敬の念を感じます。 多くの鉄道が、経営がひじょうに苦しい状況です。乗客が少なければ廃線しても止むを得ないというドライな考え方もありますが、公共交通機関に頼らなくてはいけない交通弱者もいるわけで、簡単には廃止にすべきとは言えないでしょう。 日頃あまり活用することの少ない鉄道ですが、廃線にさせないためには自分に何が出来るのか考えたいですね。 「いすみ鉄道」のキハ52、キハ28乗りにいきたいなぁ~。 |