先日、浜松市北区の奥山方広寺に仏像見物に行ってきました。
こちらの本尊「釈迦三尊像」が国の重要文化財に指定された記念の特別展を開催中ということを聞いて、久しぶりに仏像拝観をしてきました。
南北朝時代に院派の仏師に作られた仏様です。
院派と言えば平安時代に寄木造の技法で仏像の大量生産を実現した仏師集団。平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像が有名ですね。
で、南北朝時代と言えば足利義満の時代、金閣寺に代表される北山文化が生まれた時代。ですが、仏像に関しては鎌倉期の慶派仏師の仏像以降は高校日本史の歴史学習の中ではまったく登場しません。
平安時代の仏像製作集団である院派仏師が南北朝期に作成した仏像というのはこれまでの日本史知識の中にまったく存在しなかった領域であり、このような仏像が存在していたことに興奮を禁じ得ませんでした。
そして、平安時代のふっくらした院派仏師の仏像の印象とは異なり、洗練されたイメージがかなり僕好み。
素晴らしい仏像が身近にいらっしゃることを知り、とても嬉しくなりました。
特別展は来年の3月まで開催されています。
仏像好きな方はぜひ拝観を。
『方広寺HP』