もう◯◯年も前の事、そう、まだ小学生だった頃のお話。 僕の実家は客商売やっていて、よく卵を買いに行かされましたが、勿論スーパーなんて無くて、行くのは個人営業の所謂「たまご屋」でした。 たまご屋さんで買うと、おばさんが籾殻を敷いた箱の中からたまごを取り出して新聞紙を使って器用にたまごを包んでくれたのを覚えてます。 そして今みたいなコンビニなんて無くて、各町内には駄菓子屋が有り、町内の子供達の社交場でした。 駄菓子屋ではお好み焼きやらおでんの他に、今思えば極めて得体の知れないお菓子らしき物も売ってました。 そうそう、驚くなかれ、ニッキの細い枝を輪ゴムで束ねた物も「お菓子」として売ってたっけ! お好み焼きだって名前ばかりで、中身は小麦粉(当時はうどん粉)をこねてあるだけ、せいぜい紅生姜がパラパラと入っているだけの代物。 それを小さく切った新聞紙に包んで渡してくれました。当時の新聞紙なんて印刷が悪く、包んだお好み焼きに新聞の文字が移ってしまったりして…。今思えばインクには鉛なんかも入ってたんじゃないかな? そんな物をバクバク食べてたけど、特段体調も悪くなかったんだから、今みたいに除菌に神経質になる必要もないのかもね。 そして当時のお小遣いで買えるおでんはじゃがいも、コンニャク、はんぺんのどれかを2本。たまごは2日分のお小遣いを叩かないと買えなかった高級品。 そんな思い出があるから、今のコンビニおでんで、コンニャクもたまごも同じ値段なのがど〜も納得出来ない! 物価の優等生と言われるたまごですが、その地位はもう少し高くても良いと思うのは僕だけでしょうか? |