2021年03月30日(火) 

 

>大企業に「閉塞感」が生まれた歴史を調べてみた①いつ「日本型人事労務管理」は生まれたのか? >髙木 一史 >2020/11/26 18:55

>前回のnoteで、ぼくはあらためて「人事労務管理の10要素」について、日本の大企業で多く見られるしくみを概観し、それぞれにおいて、「選択できる余地が少ないこと」が「閉塞感」の一因になっているのではないか、という仮説を立てた。

 

そうでしょうね。選択の余地のないことが閉塞感につながりますね。  

 

>またサイボウズのような、「選択できる余地がある」人事労務管理のありかたは、もしかすると、1つの解決策になり得るのではないか、とも。

 

そうですね。意思のある人には選択の余地のある職場が閉塞感の解決策になるでしょう。だが、日本人には意思がないでしょう。

 

 (略)

>1969年。

>まさに高度経済成長期の真っ最中、「日本型人事労務管理」が最も輝いていた時代に、日経連がある一冊の本を出版した。>タイトルは『能力主義管理ーその理論と実践ー』。>そしてその本の中に「日本型人事労務管理」のメリットを端的に表している一文があった。>「終身雇用制や年功賃金制は『企業に対する忠誠心を植え付ける』『優秀な労働力を定着・確保する』『長期の人員計画および育成計画を行う』メリットがある」

 

そうですね。言語は伝達の手段となるばかりでなく、思考の手段にもなります。   

日本語には階称 (言葉遣い) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。わが国が学歴社会であるいうのも云うのも、序列社会の言い換えに過ぎない。   

日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。

日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的な意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。

 

我が国の政治家にも、政治哲学がない人が多い。我々の未来社会の有様を大衆に言って聞かせる術がない。それは非現実 (考え) の内容を盛り込むための構文が日本語に存在しないからである。序列人間は人間の序列を作っている。上位の者 (先輩) と下位の者 (後輩) の間に自分を差し挟むことにより自分たちの存在を確認し合っている。だから、自己の所属する序列に並々ならぬ帰属意識を持っていて義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことにより仕事にやりがいを感じている。周囲の序列仲間が自分たちの序列に対する貢献度を評価する。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが日本人の人生における楽しみである。 

 

序列関係を保持するには終身雇用制や年功賃金制が良い。自己の属する序列に帰属意識があるので忠誠心も育つ。序列人間は、序列を外れると冷や飯を食わされる。だから、定着する。終身雇用は長期の人員計画になる。  

 

日本人には意思 (will) がない。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。優柔不断・意志薄弱に見える。生きる力 (vitality) が不足している。困った時には '他力本願・神頼み' になる。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく) 

 

カレル・ヴァン・ウォルフレン氏 (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造の謎> (The Enigma of Japanese Power) の<日本語文庫新版への序文>の中で下記の段落のように述べています。

、、、、、日本の政治を語るうえで欠かせない表現の一つである「仕方がない」という言葉を放逐することに、本書がいささかなりとも役立てばと願っている。本書は、本当の意味での政治参加をさせまいとして日本に広く作用する力について詳述している。この力こそは、個々人の、市民になろうとする決意と、有効に機能する民主主義を守ろうという意志を弱めるものである。日本に作用するこの力は、独裁政権があってそこからくり出されてくるのではない。それは日本の社会環境のあらゆる場所から発現する。、、、、、この力こそが、多くの日本人が身をおく境遇に対して唯一、適当な対応は「仕方がない」とうけいれることだと思わせるのである。(引用終わり)     

 

(略)

 

 

.

 

 

 

 

 


閲覧数465 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2021/03/30 02:54
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