難しい口上を述べるよりいいですね。
横綱誕生ですね。
日本人より日本人らしいと書かれていました。
頑張ってほしいですね。
「相撲だけじゃなくて、尊敬されるような力士にならないといけない」。 鶴竜は伝達式を無事に終え、角界の最高峰を担う強い決意を示した。 「一生懸命努力します」。真剣な表情で語った口上は、難解な言葉などを使わずシンプルな内容だった。「(支えてくれた)皆さんにわかりやすく、自分の思ったことを伝えようとした。ちゃんと言えたかな」と鶴竜。派手さはないけれど実直な性格が、そのまま反映されていた。 ▼鶴竜の話 「口上は分かりやすく、自分の思ったことを伝えようと思った。これから、いろいろなことを学ぶと思う。でも今まで通りの、ありのままの自分で頑張っていきたい。もっと力強い相撲を取れるようにしたい。」 横審の諮問はわずか11分だった。鶴竜の横綱への推挙を満場一致で決めた内山委員長は「心技体ともに盤石ではないか」と話した。 「かつてはハチャメチャな横綱もいた」と内山委員長。暴力問題で引退した朝青龍に引退勧告し、日馬富士に「張り手やけたぐり禁止」と注文をつけてきた横審も称賛の声が続き、高村正彦委員(自民党副総裁)は「日本人以上に日本人らしい力士」と評価した。 × × ↑上はPC画面から、ここから中日新聞の記事から拾い書き 自分の成し遂げたことが、にわかには信じられない。春場所千秋楽の支度部屋で鶴竜はうまく笑えなかった。「ボーッとしている。入門したときは関取になれればいいと思っていたから」 温厚で誠実な人柄も地味さを際立たせた。入門時から知る旭天鵬は「当時も今もあのまま。飲んでも騒がず、あれ、いたの?って感じ」と笑う。 後援者は一様に「弱音や将来の夢について聞いたことがない」と話す。人の良さやガツガツしない姿は綱を目指す意欲のなさに思えたという。 ある横綱経験者は「横綱は変人でないとなれない」と自嘲する。常人の域を越えた存在という意味で、鶴竜は程遠く見える。ただ八角親方は「粘り強く、愚痴も言わないで稽古できる。これだって普通と違う」とほめる。 同じ時津風一門で入門時から一緒に稽古する豊真将は鶴竜の強さの要因を「勤勉さ」と断言する。 「一気に上がった人間ではない。コツコツやった」と鶴竜。童話「ウサギとカメ」のカメのように黙々と歩き続けた28歳がライバルを横目に、横綱という「山」にたどり着いた。 (対比地貴浩) |