今日は伊豆の国市にある願成就院というお寺に行ってきました。
鎌倉幕府初代執権北条時政が建立したというお寺は、かつての大伽藍は戦火等によって失われて、今はコンクリート製の小さな本堂がある小さなお寺でした。
お目当ての運慶作の仏像はその中にありました。全部で5体。ご本尊の大日如来は幾多の戦火をくぐり抜ける中で手の平とお顔が大分傷んでいましたが、それはそれで歴史を感じさせるいいお姿でした。
僕が一番美しいと思ったのは毘沙門天立像です。木造とは思えない表面となんとも言えないバランス。お参りもせずに長い時間ずっと見入ってしまいました。
お寺の伽藍は姿を消してしまいましたが、このすばらしい仏像をずっと守り続けてきたのだなぁ、と思うと像の美しさ以上の価値を感じました。
お寺で仏像を拝見するのは、博物館で見るのよりいろいろなことを感じさせてくれます。
次はどこの仏像を見に行こうかな。
お寺で購入した毘沙門天立像の絵葉書より