先週の末頃から、私の事務所の周りでキジバトの姿をよく見かけるのでもしやと思って探したら、クロガネモチの木に巣を作ってメスが卵を抱いていました。他の野鳥の多くは夏に卵を産んで雛を育てるのですが、キジバトは厳冬期を除いて一年中子育てをしています。
キジバトが一年中子供を育てることができるのには秘密があります。他の鳥の雛は卵から孵って大きくなる間は、スズメなど普段は草の実など植物質の餌を食べている鳥でも、たんぱく質が必要なので、昆虫やその幼虫など動物質の餌を与えます。したがってこれらの餌が豊富な初夏から夏に掛けて子育てをします。ところがハトの仲間は子供に食物を溜めて次第に消化するソノウという器官の内壁がはがれたものを吐き戻して雛に与えます。これが「ビジョンミルク」でたんぱく質や脂肪をたくさん含んでいます。したがってハトの子育ては、季節を選ばないのです。キジバトの襟足を見ると葵きれいな模様がチャームポイントになっています。