掛川駅舎は一体どうなるのでしょうか?
今のままでもいいと思います。
先週の金曜日、美感ホールで行われた景観シンポジウムに行ってきました。 行政、農業者、建築家、3つの立場から景観について様々な意見が出されました。 自分的に掛川一押しの景観だと思っている、天浜線の桜木駅・原谷駅の無人化が発表されて、今後が心配になっていたところだったので、いろいろ心に響くこともあり、参考になりました。 議論の中心となったのは、景観と経済性の両立をいかに図るのかということでした。たしかに美しい田園風景は、そこを耕作する農業が成り立つことで維持されます。経済が成り立つことで景観も維持される、そのためには非農業者である市民がこの経済活動にどうコミットするのかが重要な鍵となる…うなづける話です。 ただし、経済性を重視するあまり、自然を壊した代償として番所風のトイレだとか、白壁のプール壁の整備だとか、街路樹を増やすだとかいうことを景観整備というのには疑問を感じました。 中途半端にそれらしく整備したものは、整備した側は多少の自己満足を得られるのかもしれないが、そうでない人の心を動かすことは出来ないと思います。 従来の景観を維持するために、人を危険に晒したりすることはよくないとは思いますが、経済性や効率性を第一義にした開発行為では守れないものがたくさんあるのではないかと思います。 おりしも掛川では、掛川駅北口駅舎の建て替えが問題となっています。 どこにでもあるような鉄筋コンクリートの駅舎が人に感動や郷愁を与えることはまずないでしょう。個人的には耐震補強を施したうえで、出来る限り現在の外観を維持すべきだと思っています。 多くの市民がこの問題に興味を持ってもらい、どうするべきなのか意見を述べあうことができればと願っています。 |