この季節の私の仕事の一つに、タカの巣探しがあります。春先からの行動を記録して、巣のありそうなところを歩いて巣を探します。巣の位置により様々な開発行為の影響を予測するためです。山の中の仕事は、蒸し暑い上にヤブカとダニ、時にはヒルに悩まされながらになります。
急な山の中を歩いてうまく巣を探せた時は気分も晴れますが、なかなか見つからない時には足取りも自然と重くなってしまいます。そんなときでも、普段出会うことが少ない植物を見つけると又元気が出てきます。今日もそんな日で、なかなか巣が見つからなくて山を登ってゆくと「シャクジョウソウ」目に止まりました。葉が退化した片が付く茎の上に下向きについた花の形が、僧や修験者が持つ上に金属の輪が付いた杖(錫杖)に似ているところから付いたと言われています。錫杖は悪い虫や毒蛇を追い払う効果があるとされていますが、私の持っている杖はどうも錫杖のように霊験あらたかでないので、帰ってくると体のどこかに必ず
ダニが付いています。