植物の世界で最も多くの種類があるのは、ランの仲間で世界で2万5000種を超えると言われています。そして中でも最も花が大きくて色が鮮やかなのはカトレアの仲間だと思います。さて、同じランの仲間でもカトレアとは違って薄暗い森の中で小さな花をひっそりと咲かせているランの仲間もあります。
今日紹介するシュスランもそのようなランです。シュスランが生えているのは大きな木が茂る薄暗い林の谷間の中です。
名前の通り葉に細かな毛が生えていて、さわるとやわらかでビロードのようです。中央に白い筋が一本ある葉を二枚開き、そこから10cm程の高さに伸びた茎の上に直径5mm位の白からやや赤みがかった花を5~6個付けます。
小さな花は細かな毛が生えてみずみずしく、三日もすると黒い斑点ができて汚れてきます。なにも汚れのない白い花は、森の中の小さな妖精のようです。